おはようございます。
3月16日(土)、イタリア旅12日目、ナポリ2日目の様子です。
お詫び
前回の更新からまた時間が経ってしまい大変申し訳ありません。やはり、帰国して社会復帰してからはなかなか腰据えて更新する時間を作るのは困難でした。ただ、最終日までは書き上げるつもりです。時間はかかるかもしれませんが、気長にお待ちいただけたらと思います。
返す返す、あの忌々しいデータ制限がなくてリアルタイム更新が可能だったらなあ、と思わずにはいられません。本ブログのあり方も、考え直す時なのかもしれません。
そんなわけで、ここから本題です。
Nap Hostel Spaccanapoliに泊まっています。午前8時に起床して、宿の朝食を食べました。写真は撮りそびれましたが、パン5種類にコーヒーに茄子やトマトのオリーブオイル炒めみたいなやつとかハムとかチーズとか果物とか色々品目があって美味しかったです。フェデリコ君は調理も担当しているみたいです。
9時からナポリ散策に出発します。天気は曇りで涼しい感じでした。
昨晩賑わっていた通りは静かになっていましたが、露天市はところどころで開かれていて、人通りは普通にありました。長閑な下町の感じがして、治安の悪い感は皆無です。
自販機で水を買いました。1本0.5ユーロ(約80円)。ヴェネツィア本島の約半額。
魚屋さんは絶賛営業中。
取り敢えず、スパッカナポリを南に歩いて海岸の方に行ってみることにしました。地下鉄を利用すればすぐですが、歩いて行く方が旅している感じがよりします。
港の近くにこんなモニュメントというか、現代アート作品的な巨大な物体がありました。
ヌォーヴォ城
海岸沿いの遊歩道を行くと、すぐに立派な城がありました。ナポリ観光の有名スポットのヌォーヴォ城です。スパッカナポリから城を含むこの辺りは、ナポリ歴史地区と呼ばれ、地区全体が世界遺産に登録されているようです。
ヌォーヴォ城は13世紀にフランス出身の当時のナポリ王国国王の命で建てられた城で、主に外敵の侵入からナポリの街を守る砦の役割を果たしていました。現在の姿になったのは15世紀。
入場料は6ユーロ(約960円)。
城内は、ナポリの歴史を絵画によって伝える資料館になっていました。
かと思えば、ルネサンス時代の宗教画もたくさんありました。
城の展望台からのナポリ港眺め。晴れていたら写真左奥にヴェスヴィオ火山が聳え立っているのが見えて大絶景になるところなのですが、生憎の曇りでヴェスヴィオ山は雲の中。おまけに逆光。ちなみに、ナポリ港は世界3大美港のひとつに数えられています。残り2つは香港とオーストラリアのシドニー港。
もう少し時間を置いたら、ちょいマシな写真が撮れました笑
まあ、全然立派な観光スポットで、気楽に見学ができました。ただ、来場しているカップルが城の古くて薄暗い場所ですぐにイチャイチャしだすのだけはご勘弁願いたいです。まあ、流石イタリアやなとも思いましたが笑
昼食@L'Antica Pizzeria Da Micheleとか
ヌォーヴォ城の見学を終えて、今度は海岸沿いの道路をのんびりと南東に歩きます。
ナポリを歩いていると、やたらと元サッカーアルゼンチン代表の故ディエゴ・マラドーナ氏関連の看板やらグッズを見かけますが、これは現役時代のマラドーナが所属していたサッカークラブSSCナポリを初のセリエA優勝に導いたことで、今でもナポリ市民から敬愛されているからなのですね。当時からイタリアサッカー界はACミラン、インテルミラノ、ユヴェントスといった裕福な北イタリアのチームが幅を利かせていただけに、SSCナポリの優勝は南北経済格差で苦しんでいた南イタリアの人々にはかなりの励みになったことでしょう。
目当てのお店に到着です。L'Antica Pizzeria Da Micheleという、ナポリでも老舗のピッツェリアで、一応マルゲリータピザ発祥の店ということになっている有名店。毎日かなり長い行列ができているとのことで、開店時間に来てみました。
すんなり入れました。昔の店の写真がタペストリーみたいになって飾られていたりして、歴史を感じました。
メニューは飲み物以外だとピザわずか4種類のみという強気な設定でした。これは期待するしかない。
立派なピザ窯の前ではピザ職人さんたちがスタンバイ。奥にはテイクアウト用の紙製ピザケースが天井まで積み上げてあり、1日に焼かれるピザの枚数の凄まじさが伺えます。
マルゲリータ発祥の地だけにマルゲリータピザをチョイス。5.5ユーロ(約880円)、コカコーラ2.5ユーロ(約400円)。
めちゃくちゃ美味しかったですし、大きさも昨晩の夕食のピザの1.5倍はありました。種類も昨晩のと同じですが、生地の食感や素材の風味が違いました。味に関しては甲乙つけ難かったですが、コスパという面ではこちらですかね。ただ、かなり1人前が大きいので、少食な方は仲間内でシェアした方がいいかもしれません。
昼食を終えてぶらぶら歩いていると、いつの間にか晴れてきました。さらに10分くらい歩くとナポリ中央駅のあたりに来ていました。徒歩圏内というにはやや遠いですが、ナポリは案外コンパクトな街ですね。しかし、駅前には黒人のホームレスとか挙動不審な人とかが大勢たむろしていてこれまでとは雰囲気が一変していたので、元来た道を引き返すことにします。
ナポリをぶらぶら(ガレリアとかプレシビート広場とか卵城とか)
宿の近所のスパッカナポリに戻ってきました。週末の土曜日だけあり、午後になると凄まじい人通りです。あるお菓子屋さんの前で何やらイベントをやっていました。内容はわかりませんでしたが、無茶苦茶周りの人たちは盛り上がっていたので、楽しいのは間違いないでしょう。
スパッカナポリの脇にはミラノのガレリアによく似たウンベルト1世のガレリアなるナポリ随一の高級店街があります。ただ、ミラノのとは違い、天蓋のガラスは骨組みの金属の錆びで茶色く汚れていて、残念な見た目に。財政難で綺麗に維持できないのかな。
スパッカナポリの通りの南端にあるプレシビート広場です。近くには聖堂や小規模な美術館などが並んでいます。
そこから一旦海岸まで出てから北西に歩いてみました。
海岸でくつろぐナポリ市民
立派な門のようなものもありました。
ヴェスヴィオ火山の上半分はまだ雲の中。
午前中のヌォーヴォ城と並んで有名な観光スポット、卵城に来てみました。ローマ時代に貴族の別荘として建てられたのが、10世紀頃に現在の堅固な姿に建て替えられ、13世紀からはナポリ王の住まいとして使われるようになったそうです。
しかし、何故か閉鎖されていました。というか周りをぐるり一周しても出入り口らしきものが見当たりませんでした。これは残念😢
夕食
卵城は残念でしたが、まあ歩き回って疲れていたので、一旦宿に帰って昼寝して、午後8時頃に夕食のために外出しました。
宿を出ると、何やら賑やかな歓声と音楽が。
トランペットや打楽器からなるおじさんの楽団が大音量で演奏しており、何やら立派な旗を持った白い服を着た少年たちが練り歩いていました。なかなかテンションのあがる曲調で、気分があがります。ナポリの伝統芸能かな。週末らしい陽気な雰囲気です。
とあるレストランの前。満席で行列。週末だけあってすごい人出。これは困ったぞ。夕食難民か。予約すべきだったかな。基本、表通りに面した店は既に全て満席でした。
1時間近く彷徨った末、路地裏にあるマラドーナアピールが素敵なこちらのお店に空席があったので、ここで夕食にすることに。Trattoria Pignaseccaというお店です。
生活感満載な店内。しかし程なくして、ここも満席になりました。危なかった。
パスタはジェノベーゼをチョイス。パスタとフリットとサラダのセットで15ユーロ(約2,400円)、白ワイン3ユーロ(約480円)。ワインはほんのり甘くて、口当たりがよかったです。フリットは味がしっかりとついていて、ヴェネツィアで食べたのより美味しいと感じました。ジェノベーゼは、日本で食べたものとはかなり違う、ほとんど初めて食べる味と呼んでも過言ではない味わいでしたが、これは全然ありだなと思わせるくらい美味しかったです。
そんな感じの1日でした。感想としては、
「ナポリ、いい所やん」
これに尽きます。事前に調べたりした感じだと、マフィアの本拠地がある、イタリアいや南ヨーロッパ一治安が悪い、地元民は短気で喧嘩っ早いみたいなイメージでしたが、実際は下町風情に地元民の陽気さとお洒落さと歴史が混じり合った素晴らしい街で、強くイタリアでの行き先としてオススメしたくなりました。何より、ミラノやヴェネツィアより外食のコスパが良い上に物価が比較的安いのがいいですね。
おやすみなさい。
つづく