おはようございます。
サン・ベネゼ橋
教皇庁北側の丘に登って見下ろすと、ローヌ川と、その川幅の3分の2くらいで切れている橋が見えます。これがサン・ベネゼ橋です。
わしの小学校低学年くらいの音楽の教科書に載っていた童謡『橋の上でみんなで踊ろう』*1の元ネタとなり、歌に登場する橋がこのサン・ベネゼ橋。
教皇庁との共通チケットで入場できます。単独だと5ユーロ。ただ、入り口は少しわかりにくいです。
橋の袂。幅は5メートル弱くらい。みんなで踊るには少し狭い感じですね。
現在は中途半端な形で残るサン・ベネゼ橋ですが、完成当初は全長1キロを越えていたかなり立派な橋だったそうです。
12世紀頃に橋の名前ともなったベネゼという羊飼いの少年が神から「ローヌ川に橋をかけよ」との天啓を受け、付近の大人たちに協力を仰いで回ったのが始まりだそうです。*2橋が完成したのはベネゼの死後。ベネゼ自身は橋の上に作られた礼拝堂に葬られ、その後土木工事の守護聖人となりました。
橋の先端からアヴィニョン教皇庁を振り返ります。逆光でわかりづらいですが、教皇庁の手前の橋の中盤にある建造物がベネゼが葬られたサン・ニコラ礼拝堂。
ところが結局、サン・ベネゼ橋も度重なる周辺国との戦争によって維持管理ができなくなり、17世紀にローヌ川の大洪水で半分弱が流されて、現在の姿となったのだそうです。
童謡の歌詞も当然紹介されていました。
夕食
サン・ベネゼ橋の見学を終え、近くをぶらぶらしたりしていたら午後6時になっていました。早いですが、ホテルが遠い上に周辺に何もないため、ここで夕食にすることに。
ちょうどレストランはディナー営業を開始した頃合いでした。店外に掲示されていたメニューに、ちょうど食べたかったものがお手頃価格で載っていたので、教皇庁そばのLe Moutardier du Papeというお店に。予約なしですが、オープン直後なこともあり、すんなり座れました。
メインは牛肉のタルタルステーキです。生の牛肉ミンチ、玉子、付け合わせの玉ねぎや香草を混ぜて、味の変化を楽しみながら食べました。初めて食べましたが、肉肉しくて、分量も見た目より多く、美味しかったです。お値段も前菜のスープ、赤ワインと合わせて19.5(約2,925円)ユーロでした。満足。
そんな感じのアヴィニョン見学でした。次回は足を伸ばして、同じくプロバンスの古都、アルルを訪問します。
つづく