おはようございます。
3月10日(日)、イタリア旅6日目です。とても良く眠れて、8時30分に起床しました。
肌寒くて雨も降っているので、宿の朝食を食べてから荷物をまとめ、チェックアウト期限の11時までゴロゴロしていました。
今日は午後発の高速バスにてヴェネツィアに移動します。
マクドナルド
11時にチェックアウトし、バスターミナルに向かいました。
途中、昨日2ユーロでTシャツを買った雑貨市場は跡形もなく消滅していました。おそらく毎週土曜日に定期的に開かれているのかもしれません。
ボローニャのバスターミナルです。建物は古くて中は薄暗い感じです。
窓口は閑散としていて人気がありません。まあ、ほとんどネット予約が主流なので、有人窓口は廃れていくのでしょう。
ヴェネツィアではいいものを食べようと思うので昼食は節約のためにバスターミナルの近くのマクドナルド。ビッグマックセット8.7ユーロ(約1,326円)。味は日本と同じ。しかし、フィレンツェのマクドナルドのビッグマックセットより安いような。
店員のお兄さんから
「あなたは日本人?イチローに似ているね。ほら、野球選手の」
と笑顔で声をかけられました。野球が盛んではないイタリアの人にまで名を知られているなんて、イチローの偉大さを感じました。しかし、彼は大谷翔平は知りませんでした。
バスターミナルの隣の公園には何やら立派な銅像がありました。近くには記念撮影する人たちがたくさんいました。
Flix Bus
14時30分発のFlix Busにて一路ヴェネツィアに向かいます。3時間少々の道のり。
ボローニャにも愛着が湧いていて、なかなか寂しい気持ちになりました。でもそれも旅。
ボローニャ→ヴェネツィアの片道切符が4.9ユーロ(約784円)でした。本当にこんなんで元が取れるのか心配なレベルで安いです。
途中、パドヴァという街で停車し、乗客の3割ほどが降りました。窓から日本の城の石垣と堀のようなものが見えましたが何だったんだろう。
ヴェネツィア・メストレ駅
パドヴァでしばらく停車していたこともあり、17時30分頃に終点のヴェネツィア・メストレ駅に到着。ヴェネツィアと名がついていますが、バスを降りても運河も行き交うゴンドラもありません。それもそのはずで、我々がイメージするヴェネツィアの光景はヴェネツィア本島のもので、ヴェネツィア本島には一切の自動車の乗り入れが禁止されているのです。
なので、バスが乗り入れられるのはここまで。このヴェネツィア・メストレ駅から電車でヴェネツィア本島のサンタルチア駅に向かわなければなりません。
意外と大きくて、色々な店舗がある駅です。
サンタルチア駅まで1駅ですが、割と距離もあるので電車に乗ります。1.45ユーロ(約232円)。気持ちがとても盛り上がってきました。
窓ガラスの反射で見づらいかもしれませんが、イタリア本土とヴェネツィア本島とを結ぶ橋を電車が渡っているところです。ヴェネツィアの街並みがぐんぐん近づいています。
ヴェネツィア到着
18時頃にサンタルチア駅に到着。ついに初のヴェネツィア上陸です‼️運河があります。ゴンドラは見えませんが、モーターボートが行き交っています。
まさに写真や映像で幾度も目にしてきた光景が目の前に広がっていて、グッときてしまいました。
自動車乗り入れが禁じられているヴェネツィアでは、モーターボート(ヴァポレット)がバスや地下鉄の役割を担っているようですね。
取り敢えずホテルが近いので、チェックインして荷物を置いて、それから夕食に出かけることにします。お店もリサーチしてあります。
Hotel Caprera
ヴェネツィアでは奮発して、少し良いホテルに泊まります。サンタルチア駅から徒歩7分にあるHotel Capreraです。3泊4日で朝食付きで181ユーロ(約28,960円)。
シングルでシャワーには浴槽までついていて、尚且つこの立地でこの値段はコスパ最強だと思います。ヴェネツィアは基本的に宿泊費も割高ですからね。
さて、チェックインも無事に済ませて荷物を置いたので、夕食のために外出です。事前にリサーチしていたTrattoria Da Mimmoという高評価のレストランに向かいます。
独特でかつ洗練された感じのお店が軒を連ねています。
有名なリアルト橋ではありませんが、途中の橋の上から撮ってみました。本当に絵になる光景ですね。
こういう街角の何気ない一幕も絵になりますね。
夕食
さて、Googleマップの示す、目当てのTrattoria alle lanceがあるあたりに来ましたが、残念なことに閉まっていました。おかしいです。Googleマップ情報だと、営業中と表記されていたのですが。だからと言って、これ以上足を伸ばすのも億劫。
移動の疲れもあって、判断力の鈍っていたわしは、表に出されたメニューが安めな店を見つけ、しばらくメニューを見つめていました。食べたいものはひと通り揃っている感じです。値段も高くはない。大体どれも8〜15ユーロほど。
すると、インド人っぽい色黒のお兄さんが出てきて
「ようこそヴェネツィアに❗️空いてるからディナーどうですか」
と笑顔で声をかけたので、まあここでいいか、と入ったのが、Ristorante al Gazeboでした。
店内はこのような感じ。中にはイタリア人らしいでっぷりしたおじさんと、中国人らしい若い店員が。この2人と先程のインド人っぽいお兄さんの3人で店内を回している感じでした。3人とも英語ペラペラ。ここで違和感。確かに欧米系のお客さんはいましたが、話しているのは英語とドイツ語。他には中国人客が3組ほど。イタリア人というか地元民が1人もいない。
メニューには英語以外に韓国語表記もありました。注文を取ったのは中年のイタリア人のおじさん。まあ信じようと思ったので、イカ墨パスタを注文。白ワインを頼もうとしたら、メニューにない。おじさんいわく、ビールかサングリアかウィスキーしかないとのこと。仕方ないのでビールを頼み、あと一品、昨年のフランスのニースで食べた魚介の揚げ物が美味しかったので、それを頼んだら、おじさんいわく「売り切れた」。
結局、食べたのはイカ墨パスタと、おじさんがやたら薦めてくるのシタビラメのムニエル。
味に望みを賭けていましたが、イカ墨パスタは塩気が強くてまあ感動するほど美味しいものではありませんでした。サイゼリヤと大差ありません。そして分量がやけに少ない。これで12ユーロ(約1,920円)シタビラメは身がパサパサしていて薄味。これで13ユーロ(約2,080円)、ビール2.5ユーロ(約400円)。
さらに店員の中国人っぽい兄ちゃんが、やたらとコーヒーやらデザートやら(デザートは7ユーロくらい)薦めてきて鬱陶しかったです。
この味でこの値段はないやろ、とげんなりして支払いに移ると、渡されたレシートには謎のCopert2.5ユーロ(約400円)なる追加料金が。(ちなみに座席料金Copertというものについては知識として知ってはいましたが、ガチの高級店だけの話だと思っていました)
結局総額30ユーロ(約4,800円)。全然値段に味が見合っていません。
イタリア旅の食事で初黒星です。
はっきり言ってこの店に入ったことは後悔しています。目当ての店が休みとわかった時点で、ホテルに引き返すなりして、あるいはその場で他の高評価なコスパの高い店をリサーチするべきでした。間違いなくそういう店はヴェネツィアにいくらでもあるはず。これまで入った店が漏れなく当たりだっただけに、大丈夫だろうという油断があったのは確かです。正直書くのも憚られる内容ですが、今後の戒めのために、書き残すことにします。
ホテルに戻って調べてみたら、この店、評価が結構悪いみたいです。
表記された値段より高く請求された、接客態度、味、色々な面で酷評されていますね。ある人はCopertoとして5ユーロ(約800円)ボラれているようですし。でも、高評価も一定数あるんですよね。
まあ、旅はまだまだ続くわけで、これ以上酷いところはないと信じるしかないです。
明日はいいことがあるでしょう。おやすみなさい。
つづく