だいすけろくの日々

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イタリア旅行2024覚え書きDAY8

おはようございます。

3月12日(火)、イタリア旅8日目、ヴェネツィア3日目となります。

8時15分頃にゆっくり起きた後、ホテルの朝食をいただいてから、ヴェネツィア3日目の観光に出発です。

取り敢えず、徒歩でサンマルコ広場を目指すことに。肌寒くて風も吹いていました。

途中にあった工芸品店。カッコいいものばかりで欲しい気分になりましたが、最安値で145ユーロ(約23,200円)もしたのでゲンナリしました。

リアルト橋を渡って先に進みます。途中、道を間違えて4回ほど引き返しました。

運河に浮かべたボートの上で八百屋さんが絶賛営業中でした。

一昨日ヴェネツィアに到着した時は、運河にヴァポレットにゴンドラという風景にテンション上がりっぱなしでしたが、3日目ともなると、それらもある程度日常的なものとして認識できるようになりました。

でも、それでもどこかワクワクする、道に迷っても、興味をそそられるような何かと出会える。それこそがヴェネツィアの良さなんだと認識しました。

そうこうしているうちにサンマルコ広場に到着です。写真は昨日訪れたドゥカッレ宮殿の外観。さて、どうしましょうかね。取り敢えず、サンマルコ鐘楼に登ってヴェネツィアを見下ろしてみましょう。

 

ヴァポレット

と思いましたが、とある知人からのアドバイスを思い出して、ヴェネツィア本島のさらに南の沖合にあるサンジョルジュ島にあるサンジョルジュ聖堂の鐘楼を目指すことに。

ゴンドラの背後に見えるのがサンジョルジュ島です。もちろん離れ小島なので水上バスのヴァポレットに乗らなければなりません。ホテルの近所からリアルト橋やサンマルコ寺院エリアまで迷わず迅速に行けるというのもあって、1日券を購入しました。20ユーロ(約3,200円)。ちなみに単発の1回券は75分間だけ有効で9.5ユーロ(約1,520円)と、1日券の方がまだコスパは良いです。高いのは同じですが。

海上タクシー乗り場。ヴァポレットとは別に、タクシーの役割を担うボートもあります。

ヴェネツィア本島および周辺の島々は自動車の乗り入れが一切禁止です。当然バスなどありません。なので、船舶類が重要な交通手段となります。

ヴァポレットのサンマルコ駅(船着場)。サンマルコ広場の南側にありますが、路線ごとに駅の場所が異なっているため、注意が必要です。わしも1日券を買った駅の係員のおっちゃんに教えてもらって、サンジョルジュ島に立ち寄るヴァポレットの発着駅を教えてもらいました。乗る路線は2番系統。

乗るヴァポレットが到着しました。外海は割と波が高いので、かなり揺れています。

船内はこのような感じ。

路線図。かなりたくさんの種類の路線がありました。まさに路線バスそのものです。

サンマルコ広場が遠ざかっていきます。

 

サンジョルジュ島

10分もかからずにサンジョルジュ島に到着しました。港にはヨットがズラリと並んで停泊していました。海風がかなり冷たいです。しかし、本島と比べると、人気も少なく、静かで落ち着いた雰囲気です。

 

サンジョルジュマッジョーレ聖堂

サンジョルジュマッジョーレ聖堂。16世紀に建立されたベネディクト会の聖堂で中は普通の教会みたいな感じです。鐘楼を除いた聖堂内は入場無料。

正面入り口から入って向かって左奥にある切符売り場で鐘楼への入場券を買います。大人1人7ユーロ(約1,120円)。ちなみに昨日買ったサンマルコ広場シティパスは使えませんでした。そのままエレベーターで鐘楼の上に。フィレンツェのジョットの鐘楼と異なり、エレベーターがついているのは楽です。

エレベーターを降りると、社会科見学と思われる地元の少年たちが。5分ほどで先生に急かされながらエレベーターで降りていきました。フィレンツェウフィツィ美術館の時も思いましたが、こんな歴史的価値満載な世界的観光地に住んで、幼いころからそれに接して学べるなんて、贅沢だなと思いました。日本なら京都や奈良の子どもでしょうかね。

海風が高さも相まって容赦なく吹きつけてきましたが、ヴェネツィア本島との間の海峡を挟んで、サンマルコ広場、サンマルコ寺院の屋根、そしてドゥカッレ宮殿がくっきり見渡せました。

隣の島、シューデッカ島も見えますが、遠方は霧で霞んでいました。

右奥にはリド島がうっすら霞んでいます。

霧が晴れていたらと思わずにはいられませんでしたが、どの方角を見下ろしても、絶景を楽しめました。悔いを残さないよう、たくさん写真撮影してから降りました。

ついでに隣の島にも行ってみることにしました。ヴァポレットが到着した際、かなり揺れが激しかったので、前にいた老夫婦が落ちないかヒヤヒヤしました。結果大丈夫でしたが。

 

シューデッカ島

5分もかからずにシューデッカ島に到着しました。とても趣きのある町並みです。

ただ、上陸した時点で満潮だったのか、波が岸壁を乗り越えて絶えず歩道に降りかかってきます。実際に大潮の日など、ヴェネツィアが水没したというニュースを見たことがあります。

運河もあります。ヴェネツィア本島とはまた違った感じです。

波をかぶって濡れないよう、海沿いから島の内部に入ってみました。2軒の家の間に紐を渡して洗濯物を干していますが、これはどちらの家のものなのでしょうかね。取込みも大変そうですし。

歩いていると、スーパーがありました。ほとんどの食品が軒並み安価で、チーズを1.1ユーロ(約176円)、水を0.5ユーロ(約80円)で購入し、小腹が空いたこともあってかじりながら歩きました。ヴェネツィアは自動車の乗り入れが禁じられている都合上、食品も日用品も船舶で運ばねばならず輸送コストがかかるため、イタリアの中でもトップクラスに物価の高い街であると聞いたことがありますが、ボローニャのスーパーより安いです。本島から外れた場所で観光地ではないからでしょうか。

基本、住宅街とホテルと少しのカフェやレストランがあるだけみたいな感じでした。本島のベッドタウン的な役割を果たしているのかもしれません。

 

再びヴァポレット

そんなわけで、再び本島に戻ることに。

イタリアのみならずならず、ヨーロッパではペット同伴での交通機関利用は当たり前ですね。わしが乗ったヴァポレットにはモッフモフで巨大なワンちゃんが乗っていました。デカくてかつ可愛かったです。抱きつきたくなります。日本ではこういう大型犬、めっきり見なくなりました。

わしの乗った2系統の路線は、いったん沖合に出てから本島の外側を回ってからカナルグランデに入り、サンタルチア駅前まで行くようです。

工場のような場所の沖を進みます。ヴェネツィア本島にもこういう施設があるとは知りませんでした。

サンタルチア駅の裏手あたりですね。

サンタルチア駅前到着。ホテルとは逆方向に来てみました。ヴェネツィアのイメージからすると意外な現代的な斬新な造りの橋がありました。

 

昼食

シューデッカ島のスーパーで買ったチーズは速攻で食べ切り、また空腹になってきたので、時間も昼過ぎということで、昼食にすることにしました。安く済ませたかったので、昨日たまたま見つけた安めの店のあるリアルト橋周辺まで再び行ってみることに。道に迷いながらで陸路徒歩だと小1時間かかる道のりも、ヴァポレットの1系統を使えばあっという間。

AL PONTE DI RIALTOというピッツェリアです。注文が入ってから窯で焼き上げるピッツェリアとは違ってピザは作り置きしているので、安いです。上の写真にわしの指が写り込んでいるのはご容赦ください笑

中は旅行者っぽい人たちで賑わっています。ピザの注文も順番待ち。

昼食です。缶のコーラ1.2ユーロ、ペパロニピザ6ユーロ、計7.2ユーロ(約1,152円)。昨日と同じ献立。マクドナルドのセットより安いです。一切れながら、切り出す前のピザが巨大なため、実質一般的な大きさだと小サイズから中サイズくらいに匹敵します。味は、ドミノピザのペパロニスペシャル(商品名はうろ覚え)に近い味でした。もちろん美味しかったです。ドミノピザ大好きですし。

入店して気づきましたが、このお店はセルフサービス形式のレストランも兼ねているみたいで、そちらを利用している人も多かったです。店員さんに食べたいものを指差して伝えて器に盛りつけてもらい、最後に会計するタイプ。

隣のジェラート屋さんでデザートに苺アイス2ユーロ(約320円)。

その後再びヴァポレットでサンマルコ広場へ。とにかく1日券の元を取るべく動き回っています。ドゥカッレ宮殿の入り口近くに、なかなかカッコいい銅像がありました。

しかし、探検気分で迷路状の街中に入るのも捨て難くて楽しいです。サンマルコ広場からしばらく本島の内側を歩いていると、違和感のある光景が。あの塔、明らかに傾いていますね。イタリアでは塔は皆傾くものなのでしょうか。

こんなに楽しいのに、明日はヴェネツィアを出てミラノに移動です。ミラノが嫌というわけなはずもなく、むしろそれはそれで楽しみなのですが、同時に、ヴェネツィアを出ていきたくなさすぎます。

その後、ホテルに戻っていつものように休息しました。

 

夕食

その後、19時頃に夕食のために外出しました。夕食は美味しい海鮮パスタを食べるつもりです。昨晩のイカ墨以外にも、味わってみたいですね。

そこで、サンジョルジュ島を薦めてくれた知人がヴェネツィアで感動したらしいパスタのあるレストランに行ってみることにしました。

Ca' d'oro Alla Vedovaというレストランです。ホテルからは歩いて約15分。本通りからやや奥まったところにあるため、見つけるのが少し大変でした。トリップアドバイザーの評価では、ヴェネツィアのレストラン1111軒中466位という微妙な評価です。

お洒落ながらもそんなに大きくはなく、カジュアルな雰囲気でした。注文を取ってくれた写真手前の黒服のお姉さんがなかなか可愛くて惚れそうになりました。でもわしの食事を運んできたのは写真には写っていない太い腕にタトゥーがギッシリ描かれたマッチョなお兄さんでした(もちろんナイスガイでした。日本だと見た目だけで恐がられるかもしれませんが)。

頼んだのは白ワインと、そして手長海老のスパゲティです。結論から書くと、大当たりでした。感動的でした。今のところ旅の中で食べたパスタの中ではダントツでトップです。

昨晩食べたイカ墨スパゲティも無茶苦茶美味しかったですが、シンプルだったそれに比べて手のかけ方が違うなと感じました。そして、その分確実に美味しくなっているのだなと思いました。まずサイゼリヤには再現できない味ですね。

モチモチでアルデンテの効いたパスタにはトマトソースのみならず、手長海老のダシが濃厚に隅々まで絡んでいて、深みのある味わいで、白ワインも進みます。また、分量も昨晩のイカ墨スパゲティより多かったです。お腹も気持ちもしっかりと満たされました。

もっと高評価されて然るべきお店なのではないでしょうか。

手長海老のスパゲティ16ユーロ(約2,560円)

白ワイン5ユーロ(約800円)

サービス料(取るんかい⁈)2.5ユーロ(約400円)

やや割高になりましたが、値段に見合うだけのクオリティは間違いなくある、むしろ、物価高のヴェネツィアでこの値段でここまで美味いパスタを食べられたら儲け物だとさえ思えました。

 

そしてご機嫌な気分でホテルに帰り、ブログを執筆しております。そしたら再び寂しい気持ちに襲われました。

前にも書いたとおり、明日でヴェネツィアとはお別れです。まだいたい気持ちが大きいです。別に何か無茶苦茶楽しすぎるイベントがあるわけではないのですが、ただいるだけで楽しいのです。ヴェネツィアが世界的観光都市であり続けてきたのも、今では当たり前に思えています。でも、時間もお金も有限です。いつかは出ていかねばなりません。それが旅というもの。

明日の晩にはたぶんミラノにいると思います。

 

おやすみなさい。

つづく