だいすけろくの日々

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イタリア旅行2024覚え書きDAY7

おはようございます。

3月11日(月)、旅に出て1週間、イタリア旅7日目です。

ヴェネツィア・サンタルチア駅の近く、カンナレージョ地区にあるHotel Capreraに泊まっています。

やはり、シングルだけありプライベートも保てるので、よく眠れました。

7時30分に起床。昨晩のコスパ最悪なレストランのことは忘れて、今日はたっぷり楽しむことにします。

ホテルの朝食をいただいてから、8時に出発。観光客の姿はほとんどなく、通勤通学の地元民の姿がちらほら見られる程度でした。

サンタルチア駅前のスカルツィ橋を渡り、まずはリアルト橋を、それからヴェネツィアのランドマークでもあるサンマルコ広場目指すことにします。

スカルツィ橋の上から見たカナルグランデ(大運河)。ヴェネツィア旧市街を蛇行しながら貫く幹線道路みたいな運河です。天気は曇りで、霧も出ていました。

しかし、昨日の記事でも書いた気がしますが、ヴェネツィアはどこを写真に収めても、ちゃんと絵になりますね。

このような感じで、あちこちにリアルト橋やサンマルコ広場への方向を示す矢印が表示されています。これを辿っていけば着くはず。

ヴェネツィア旧市街は広さ的には徒歩で回れるくらいコンパクトな街ですが、いかんせん建物が複雑に入り組んでいて、さらにそこに細い運河が入ってくるため、まるで迷路。Googleマップは必須かもしれません。

洗濯物。この真下は運河です。たぶんここに住んでいる誰しもが外干しの洗濯物を運河に落としてしまった経験がある気がします。

おや、なんか広い階段のところに出ました。

 

リアルト橋

と思っていたらなんとリアルト橋でした。サンマルコ広場と並んで有名なヴェネツィアの観光スポットです。フィレンツェのヴェッキオ橋を数段ダイナミックにした感じですね。橋の上に店舗が並んでいる様子も似ています。

観光拠点だけあって、観光用ゴンドラもたくさん見えます。

このあたりまで来ると、一気に観光客の数が激増しました。

サンマルコ広場ももうすぐなはずです。

 

サンマルコ広場

サンマルコ広場に到着しました。割とホテルから時間がかかってしまいました。奥に見えるのがサンマルコ寺院、その手前に建っているのがサンマルコ鐘楼です。寺院の隣に鐘楼という造りがフィレンツェのドゥオーモとジョットの鐘楼に似ているのは偶然なのでしょうか。

サンマルコ寺院

今日は3月11日で、東日本大震災の起こった日。犠牲になった方々の冥福をイタリアの地から祈るべく、まずはサンマルコ寺院へ。コロナ前は、博物館を除いて入場料は無料でしたが、コロナ禍明けからは3ユーロかかるようになってしまいました。

それでもヴェネツィアでは安い入場料なので、既に長蛇の列。約20分並び、出入り口では荷物検査をされました。

カトリック教国に見られる聖像やレリーフを用いたものとは異なり、イコンと呼ばれる聖画で装飾された東方ビザンツ様式が特徴で、これはかつてヴェネツィア東ローマ帝国領だったためとされています。細かいところまで緻密に描かれたイコンに見とれてしまいました。

祭壇に向かって祈る人

 

ドゥカッレ宮殿

サンマルコ寺院にお詣りした後は、寺院に隣接しているドゥカッレ宮殿へ。

昨日ヴェネツィアに到着した際に買っておいたサンマルコ広場シティパス29ユーロ(約4,640円)で入場しました(コロナ禍以前だと20ユーロだったらしいですが)。これはドゥカッレ宮殿とその周辺の博物館3ヶ所に入場できる7日間有効なカードです。正直ドゥカッレ宮殿しか興味ないので、当日券を買ったほうが良さげなのですが、こちらは30ユーロ(約4,800円)するらしいのです。1ユーロ少々しか違わないのですが。とにかくヴェネツィアは割高なのですね。

並ばずにすんなりと入場できたと思ったら、サンマルコ寺院以上に厳格な保安検査がありました。ポケットの中身も全て見せさせられました。

ドゥカッレ宮殿は、ヴェネツィアがかつて独立した都市国家ヴェネツィア共和国だった8世紀に建てられ、14世紀頃に現在の姿となったヴェネツィア共和国の政府機関兼裁判所兼刑務所だった建物です。ドゥカッレとはヴェネツィア共和国の首長を示す言葉だそうです。

なかなか立派な造りです。

ほとんどの部屋の壁に天井がこれでもかと言わんばかりの華美な装飾と絵画で彩られていました。

これらの絵画が描かれたのは16世紀。ルネサンス期の画家であるティントレットらによって作成されたそうです。

中でもスケールの大きさを感じたのが、大評議会の間の壁面を飾るティントレットの『天国』。これは世界最大の油絵とされています。

大学時代の一般教養の「法律学」の授業で見覚えのある像。確か判決を下す女神だか何か。裁判所としての役割もあったからその名残でしょうか。

華美でダイナミックなドゥカッレ宮殿の政府機関としての顔を見た後は、もう一つの牢獄としての顔を見にいくことに。牢獄の部分は細い運河の対岸にあり、渡り廊下で繋がっています。この渡り廊下は19世紀のイギリスの詩人バイロンによって「ため息の橋」と呼ばれるようになりました。

見学後に外から撮ったため息の橋。名前の由来は、ここを歩かされる囚人がこれからの牢獄生活に絶望してため息をつきまくったことだそうです。

中は鉄格子のはめられた本格的な監獄で、一番下の階の檻房は、満潮時には浸水してくることもあったそうです。

独房が並んでいます。ここでの生活なんて絶望感しかないでしょう。ため息どころではない。唯一、ここから脱獄に成功したジャコモ・カサノヴァという策術家がいたそうですが、どんな人だったかは良く知りません。

約2時間の見学を終え、外に出ました。入場料はお高めでしたが、ヴェネツィア共和国の栄華と権勢を感じられて勉強になり、有意義な時間でした。あのマルコ・ポーロが中国まで行けたのも、東方貿易で財を成したヴェネツィア共和国の後ろ盾があればこそのことですし。ゴンドラの向こうに見えているのはサンジョルジュマジョーレ島です。

 

昼食

お腹が空いてきたので、地元民で賑わってピッツェリアにで昼食にすることにしました。リアルト橋の近くにあるFARINIという切売りスタイルのピッツェリアです。後に別の場所でも同名の店を見かけたので、もしかしたらチェーン店かもしれませんが。

ペパロニピザ一切れ6ユーロ(約960円)、缶のコカコーラ1ユーロ(約160円)とリーズナブル。ピザ一切れと言っても、切り出す前のピザの直径が80センチくらいあったので、かなり満足いく分量で、美味しかったです。昨晩食べたものより遥かに美味しかった。

店の奥ではガラス張りの厨房で強そうなピザ職人のおっちゃんがピザ生地をこねていました。元々のピザの大きさが大きさだけに、かなり重労働に思えました。

 

その後も何度も迷路のような街で迷子になりながらもホテルに帰りました。その途中で、色々なものを目撃。

レストランの上ではカモメたちがテラス席の客の食べ残しを狙っています。

猫。飼い猫か野良猫かは分かりませんが、栄養状態は良好とみられ、毛並みも良く、太っています。

客が捕まらなくて退屈そうなゴンドラ漕ぎのおっちゃん2人。左のおっちゃんはこの後通りかかった金髪の20代くらいの女の子をナンパしていました。

誰かが食べ残したであろうピザ一切れを独り占めするカモメと、ピザを虎視眈々と狙うハトの群れ。この後、ハトたちが一気にピザに群がり、それをカモメが蹴散らし、そこにもう1羽のカモメが突っ込んでくるという修羅場に。

 

夕食@Trattoria alle lance

その後、18時30分ごろまでホテルで休んでから夕食のために外出しました。元々は昨晩行くはずだったお店に向かいます。今日は開いているかな。Google情報では営業中と出ているけど。

今日はちゃんと開いていました。サンタルチア駅近くのTrattoria alle lanceというレストランです。味、コスパ、量で高評価な家族経営のイタリアンのようです。

程よく生活感を感じられる店内。おばちゃんが暖かく迎え入れてくれました。

このお店のスタイルとしては、前菜、パスタ、メインをそれぞれいくつかの選択肢から1つえらび、総額13ユーロ(約2,080円)。これに飲み物が別料金で追加というシステムだそうで、確かに飲み物以外で13ユーロで収まるのはお財布に優しいです。

パスタの選択肢はイカ墨、ボンゴレペスカトーレ(魚介のパスタ)など色々ありましたが、昨晩のリベンジを果たしたい気持ちが強かったので、再びイカ墨スパゲティをチョイス。ワインは白ワイン。おばちゃんはあまり英語が得意ではないようでしたが、わしも覚えたての辿々しいイタリア語でなんとか頑張ってちゃんと注文を伝えられました。

まず白ワインが無茶苦茶飲みやすくて美味しかったです。そしてイカ墨スパゲティは、塩分控えめで、その分イカ墨の濃厚な味わいがしっかり生きていてとても美味しかったです。昨晩食べたのとは全然ちがいました。それに量も多くて満足です。

そして前菜は野菜不足が懸念されたため野菜サラダ。メインはイカイワシの揚げ物の盛り合わせ。サラダは普通でしたが、塩とレモン汁をかけていただいた揚げたイワシイカが異次元の美味しさでした。

そんな感じで味を満喫しました。お会計は、3品13ユーロに白ワイン4.5ユーロが加算されて17.5ユーロ(約2,800円)。食費が高いとされるヴェネツィアでこの値段は最高のコスパとしか言いようがないです。

わしが入店した時点では、ガラガラだった店内も、食べ終わる頃には8割がた埋まっており、地元民が大半でした。やはり、地元民が集まる店の方が信頼できるということですね。

食後はディナーの余韻に浸りながら夜のヴェネツィアをのんびり散策(迷子になるリスクがあるのでホテルの近所を)してから帰りました。

そんな1日でした。明日もヴェネツィアです。どこに行って何をしようかきめていませんが、サンマルコ広場シティパスが残っているので、入場できるどこかにでも行ってみましょうかね。食事ももっと美味しいものも食べたいです。手長海老のパスタとか。

それではおやすみなさい。

 

つづく