おはようございます。
トゥールーズ2日目の続きとなります。
↑サン・セルナン聖堂
街歩きをしているうちに、再び雨が降り出し、風まで強くなりました。雨宿りも兼ねて屋内の観光スポットに逃げ込まねば。近くに美術館があったはずです。
オーギュスタン美術館
旧市街に隣接したオーギュスタン美術館にきました。
元々修道院だった建物を改装したトゥールーズでは割と大手で、有名どころの作品*1もある美術館らしいのですが、改修工事で当面休業のようでした。残念。
レ・ザバトワール現代美術館
気を取り直して、地下鉄でガロンヌ川を挟んで旧市街地の対岸にあるレ・ザバトワール現代美術館に来ました。入場料は大人(26〜59歳)9ユーロ。(約1,350円)*2
元々は食肉を得るための家畜の屠殺場だった建物を改装し、その名の通り、戦後に活躍した現代美術の芸術家の作品を扱っているそうです。現代美術か・・・。
小さいおじさんが大勢で暴れていました。
同じ製作者の作品。こちらの小さいおじさんは赤い粉の中から体を張って薔薇の花を描き出しています。
小さいおばさんが編み物しています。小人さんシリーズは結構面白いです。
ジャングルにおける生物の多様性を表現しているらしいです。
反戦、反核を訴える作品。広島原爆やゴジラや第五福竜丸の写真も使われていました。
正直、ニースの現代美術館が主観的には割と意味不明だったもので、少し抵抗がありましたが、こちらはテーマとかもわかりやすく、意外と楽しめました。
出ようとしたら、さらに雨足が強くなっていたので、出入り口ホールで30分ほど粘ってから出ました。
時計を見たら午後6時30分になっていたので、夕食を食べに行くことに。昼はバゲットサンド1本だったので空腹です。しかし、今日は節約したいなあ。
ラーメン屋FUFUレポート
前の投稿の最後に登場したラーメン屋に行くことに。というか、マクドナルドかトルコ、アラブ系の人が営む安いケバブ屋でもいいかなと思いましたが、純粋な好奇心が勝りました。
しかし、このネーミングは何なのでしょう。ラーメンはフーフー息を吹きかけて食べるからですかね。
店の大将。無茶苦茶ガタイが良く、声も大きく、尚且つフレンドリー。彼を含めてスタッフ全員フランス人でした。日本人の大将が仕切っていそうだったのに。
店内はカウンター7席、テーブル4席の小さな店で、時間帯が早かったので座れたようなものでした。
メニューはレシートみたいな紙切れ。意外とメニューは豊富。冷やし中華までありますよ。日本では多分まだ始めていないのに。水が無料なところとか、完全に日本式ですね。ちなみに注文が入ると日本語で厨房に報告が行き、その様子には妙な癒し効果があります。
「らーめん2チョウハイリマ〜ス❗️」
ラーメンと炒飯をオーダー。これはわしが日本でも初めて入るラーメン屋で必ず頼むマストメニューです。何故か嬉しそうな大将。
ラーメンが来ました。チャーシューたっぷり、スープは醤油ベース、麺は太めで、普通に美味しく食べられました。5年前にイギリスでクソ不味いラーメン*3食べたのに比べたら月とスッポンですね。
チャーシューと煮卵にもしっかり味がついていたのが意外でしたね。
炒飯も期待しましょう。
ラーメンを食べ終わってから炒飯が来ました。ここだけはコース料理風ですね。
炒飯ですが、見ての通り異常に褐色です。日本でも、見た目がこれに近いマー油(ニンニクの焦がし油)炒飯なるものを食べたことがありますが、匂いが全然違いますね。焼きそばソース*4の匂いしかしません。
味は案の定、めちゃくちゃしょっぱいです。焼きそばソースを丸ごと食わされている感じですね。それ以上にわしを苦しめたのが、カロリーのヤバさです。とにかく油でギトギトでベチャベチャ。米を水ではなく油で炊いて、焼きそばソースを大量にぶち込んだら多分こうなるのでしょう。3分の1食べたあたりから、胃がもたれ始めました。*5
そうこうしているうちに、わしの隣のカウンター席も、テーブル席も、瞬く間にフランス人客*6で埋まって行き、外には行列もでき始めました。
そんな中悪戦苦闘しながら炒飯を完食。だって高かったんですよ。ラーメンと合わせて20.5ユーロ(約3,000円ちょい)もするんですよ。貧乏人の「勿体ない精神」で乗り切りました。
そんな感じで、最後に悪い意味で炒飯の概念を破壊する地獄の炒飯に翻弄された1日でした。次回は美味いものを妥協せずに食べようと思います。
つづく