だいすけろくの日々

だいすけろくが呟きます。旅ネタ多め✈️

イタリア旅行2024覚え書きDAY7

おはようございます。

3月11日(月)、旅に出て1週間、イタリア旅7日目です。

ヴェネツィア・サンタルチア駅の近く、カンナレージョ地区にあるHotel Capreraに泊まっています。

やはり、シングルだけありプライベートも保てるので、よく眠れました。

7時30分に起床。昨晩のコスパ最悪なレストランのことは忘れて、今日はたっぷり楽しむことにします。

ホテルの朝食をいただいてから、8時に出発。観光客の姿はほとんどなく、通勤通学の地元民の姿がちらほら見られる程度でした。

サンタルチア駅前のスカルツィ橋を渡り、まずはリアルト橋を、それからヴェネツィアのランドマークでもあるサンマルコ広場目指すことにします。

スカルツィ橋の上から見たカナルグランデ(大運河)。ヴェネツィア旧市街を蛇行しながら貫く幹線道路みたいな運河です。天気は曇りで、霧も出ていました。

しかし、昨日の記事でも書いた気がしますが、ヴェネツィアはどこを写真に収めても、ちゃんと絵になりますね。

このような感じで、あちこちにリアルト橋やサンマルコ広場への方向を示す矢印が表示されています。これを辿っていけば着くはず。

ヴェネツィア旧市街は広さ的には徒歩で回れるくらいコンパクトな街ですが、いかんせん建物が複雑に入り組んでいて、さらにそこに細い運河が入ってくるため、まるで迷路。Googleマップは必須かもしれません。

洗濯物。この真下は運河です。たぶんここに住んでいる誰しもが外干しの洗濯物を運河に落としてしまった経験がある気がします。

おや、なんか広い階段のところに出ました。

 

リアルト橋

と思っていたらなんとリアルト橋でした。サンマルコ広場と並んで有名なヴェネツィアの観光スポットです。フィレンツェのヴェッキオ橋を数段ダイナミックにした感じですね。橋の上に店舗が並んでいる様子も似ています。

観光拠点だけあって、観光用ゴンドラもたくさん見えます。

このあたりまで来ると、一気に観光客の数が激増しました。

サンマルコ広場ももうすぐなはずです。

 

サンマルコ広場

サンマルコ広場に到着しました。割とホテルから時間がかかってしまいました。奥に見えるのがサンマルコ寺院、その手前に建っているのがサンマルコ鐘楼です。寺院の隣に鐘楼という造りがフィレンツェのドゥオーモとジョットの鐘楼に似ているのは偶然なのでしょうか。

サンマルコ寺院

今日は3月11日で、東日本大震災の起こった日。犠牲になった方々の冥福をイタリアの地から祈るべく、まずはサンマルコ寺院へ。コロナ前は、博物館を除いて入場料は無料でしたが、コロナ禍明けからは3ユーロかかるようになってしまいました。

それでもヴェネツィアでは安い入場料なので、既に長蛇の列。約20分並び、出入り口では荷物検査をされました。

カトリック教国に見られる聖像やレリーフを用いたものとは異なり、イコンと呼ばれる聖画で装飾された東方ビザンツ様式が特徴で、これはかつてヴェネツィア東ローマ帝国領だったためとされています。細かいところまで緻密に描かれたイコンに見とれてしまいました。

祭壇に向かって祈る人

 

ドゥカッレ宮殿

サンマルコ寺院にお詣りした後は、寺院に隣接しているドゥカッレ宮殿へ。

昨日ヴェネツィアに到着した際に買っておいたサンマルコ広場シティパス29ユーロ(約4,640円)で入場しました(コロナ禍以前だと20ユーロだったらしいですが)。これはドゥカッレ宮殿とその周辺の博物館3ヶ所に入場できる7日間有効なカードです。正直ドゥカッレ宮殿しか興味ないので、当日券を買ったほうが良さげなのですが、こちらは30ユーロ(約4,800円)するらしいのです。1ユーロ少々しか違わないのですが。とにかくヴェネツィアは割高なのですね。

並ばずにすんなりと入場できたと思ったら、サンマルコ寺院以上に厳格な保安検査がありました。ポケットの中身も全て見せさせられました。

ドゥカッレ宮殿は、ヴェネツィアがかつて独立した都市国家ヴェネツィア共和国だった8世紀に建てられ、14世紀頃に現在の姿となったヴェネツィア共和国の政府機関兼裁判所兼刑務所だった建物です。ドゥカッレとはヴェネツィア共和国の首長を示す言葉だそうです。

なかなか立派な造りです。

ほとんどの部屋の壁に天井がこれでもかと言わんばかりの華美な装飾と絵画で彩られていました。

これらの絵画が描かれたのは16世紀。ルネサンス期の画家であるティントレットらによって作成されたそうです。

中でもスケールの大きさを感じたのが、大評議会の間の壁面を飾るティントレットの『天国』。これは世界最大の油絵とされています。

大学時代の一般教養の「法律学」の授業で見覚えのある像。確か判決を下す女神だか何か。裁判所としての役割もあったからその名残でしょうか。

華美でダイナミックなドゥカッレ宮殿の政府機関としての顔を見た後は、もう一つの牢獄としての顔を見にいくことに。牢獄の部分は細い運河の対岸にあり、渡り廊下で繋がっています。この渡り廊下は19世紀のイギリスの詩人バイロンによって「ため息の橋」と呼ばれるようになりました。

見学後に外から撮ったため息の橋。名前の由来は、ここを歩かされる囚人がこれからの牢獄生活に絶望してため息をつきまくったことだそうです。

中は鉄格子のはめられた本格的な監獄で、一番下の階の檻房は、満潮時には浸水してくることもあったそうです。

独房が並んでいます。ここでの生活なんて絶望感しかないでしょう。ため息どころではない。唯一、ここから脱獄に成功したジャコモ・カサノヴァという策術家がいたそうですが、どんな人だったかは良く知りません。

約2時間の見学を終え、外に出ました。入場料はお高めでしたが、ヴェネツィア共和国の栄華と権勢を感じられて勉強になり、有意義な時間でした。あのマルコ・ポーロが中国まで行けたのも、東方貿易で財を成したヴェネツィア共和国の後ろ盾があればこそのことですし。ゴンドラの向こうに見えているのはサンジョルジュマジョーレ島です。

 

昼食

お腹が空いてきたので、地元民で賑わってピッツェリアにで昼食にすることにしました。リアルト橋の近くにあるFARINIという切売りスタイルのピッツェリアです。後に別の場所でも同名の店を見かけたので、もしかしたらチェーン店かもしれませんが。

ペパロニピザ一切れ6ユーロ(約960円)、缶のコカコーラ1ユーロ(約160円)とリーズナブル。ピザ一切れと言っても、切り出す前のピザの直径が80センチくらいあったので、かなり満足いく分量で、美味しかったです。昨晩食べたものより遥かに美味しかった。

店の奥ではガラス張りの厨房で強そうなピザ職人のおっちゃんがピザ生地をこねていました。元々のピザの大きさが大きさだけに、かなり重労働に思えました。

 

その後も何度も迷路のような街で迷子になりながらもホテルに帰りました。その途中で、色々なものを目撃。

レストランの上ではカモメたちがテラス席の客の食べ残しを狙っています。

猫。飼い猫か野良猫かは分かりませんが、栄養状態は良好とみられ、毛並みも良く、太っています。

客が捕まらなくて退屈そうなゴンドラ漕ぎのおっちゃん2人。左のおっちゃんはこの後通りかかった金髪の20代くらいの女の子をナンパしていました。

誰かが食べ残したであろうピザ一切れを独り占めするカモメと、ピザを虎視眈々と狙うハトの群れ。この後、ハトたちが一気にピザに群がり、それをカモメが蹴散らし、そこにもう1羽のカモメが突っ込んでくるという修羅場に。

 

夕食@Trattoria alle lance

その後、18時30分ごろまでホテルで休んでから夕食のために外出しました。元々は昨晩行くはずだったお店に向かいます。今日は開いているかな。Google情報では営業中と出ているけど。

今日はちゃんと開いていました。サンタルチア駅近くのTrattoria alle lanceというレストランです。味、コスパ、量で高評価な家族経営のイタリアンのようです。

程よく生活感を感じられる店内。おばちゃんが暖かく迎え入れてくれました。

このお店のスタイルとしては、前菜、パスタ、メインをそれぞれいくつかの選択肢から1つえらび、総額13ユーロ(約2,080円)。これに飲み物が別料金で追加というシステムだそうで、確かに飲み物以外で13ユーロで収まるのはお財布に優しいです。

パスタの選択肢はイカ墨、ボンゴレペスカトーレ(魚介のパスタ)など色々ありましたが、昨晩のリベンジを果たしたい気持ちが強かったので、再びイカ墨スパゲティをチョイス。ワインは白ワイン。おばちゃんはあまり英語が得意ではないようでしたが、わしも覚えたての辿々しいイタリア語でなんとか頑張ってちゃんと注文を伝えられました。

まず白ワインが無茶苦茶飲みやすくて美味しかったです。そしてイカ墨スパゲティは、塩分控えめで、その分イカ墨の濃厚な味わいがしっかり生きていてとても美味しかったです。昨晩食べたのとは全然ちがいました。それに量も多くて満足です。

そして前菜は野菜不足が懸念されたため野菜サラダ。メインはイカイワシの揚げ物の盛り合わせ。サラダは普通でしたが、塩とレモン汁をかけていただいた揚げたイワシイカが異次元の美味しさでした。

そんな感じで味を満喫しました。お会計は、3品13ユーロに白ワイン4.5ユーロが加算されて17.5ユーロ(約2,800円)。食費が高いとされるヴェネツィアでこの値段は最高のコスパとしか言いようがないです。

わしが入店した時点では、ガラガラだった店内も、食べ終わる頃には8割がた埋まっており、地元民が大半でした。やはり、地元民が集まる店の方が信頼できるということですね。

食後はディナーの余韻に浸りながら夜のヴェネツィアをのんびり散策(迷子になるリスクがあるのでホテルの近所を)してから帰りました。

そんな1日でした。明日もヴェネツィアです。どこに行って何をしようかきめていませんが、サンマルコ広場シティパスが残っているので、入場できるどこかにでも行ってみましょうかね。食事ももっと美味しいものも食べたいです。手長海老のパスタとか。

それではおやすみなさい。

 

つづく

 

 

 

 

イタリア旅行2024覚え書きDAY6

おはようございます。

3月10日(日)、イタリア旅6日目です。とても良く眠れて、8時30分に起床しました。

肌寒くて雨も降っているので、宿の朝食を食べてから荷物をまとめ、チェックアウト期限の11時までゴロゴロしていました。

今日は午後発の高速バスにてヴェネツィアに移動します。

 

マクドナルド

11時にチェックアウトし、バスターミナルに向かいました。

途中、昨日2ユーロでTシャツを買った雑貨市場は跡形もなく消滅していました。おそらく毎週土曜日に定期的に開かれているのかもしれません。

ボローニャのバスターミナルです。建物は古くて中は薄暗い感じです。

窓口は閑散としていて人気がありません。まあ、ほとんどネット予約が主流なので、有人窓口は廃れていくのでしょう。

 

ヴェネツィアではいいものを食べようと思うので昼食は節約のためにバスターミナルの近くのマクドナルド。ビッグマックセット8.7ユーロ(約1,326円)。味は日本と同じ。しかし、フィレンツェマクドナルドのビッグマックセットより安いような。

店員のお兄さんから

「あなたは日本人?イチローに似ているね。ほら、野球選手の」

と笑顔で声をかけられました。野球が盛んではないイタリアの人にまで名を知られているなんて、イチローの偉大さを感じました。しかし、彼は大谷翔平は知りませんでした。

バスターミナルの隣の公園には何やら立派な銅像がありました。近くには記念撮影する人たちがたくさんいました。

 

Flix Bus

14時30分発のFlix Busにて一路ヴェネツィアに向かいます。3時間少々の道のり。

ボローニャにも愛着が湧いていて、なかなか寂しい気持ちになりました。でもそれも旅。

ボローニャヴェネツィアの片道切符が4.9ユーロ(約784円)でした。本当にこんなんで元が取れるのか心配なレベルで安いです。

途中、パドヴァという街で停車し、乗客の3割ほどが降りました。窓から日本の城の石垣と堀のようなものが見えましたが何だったんだろう。

 

ヴェネツィア・メストレ駅

パドヴァでしばらく停車していたこともあり、17時30分頃に終点のヴェネツィア・メストレ駅に到着。ヴェネツィアと名がついていますが、バスを降りても運河も行き交うゴンドラもありません。それもそのはずで、我々がイメージするヴェネツィアの光景はヴェネツィア本島のもので、ヴェネツィア本島には一切の自動車の乗り入れが禁止されているのです。

なので、バスが乗り入れられるのはここまで。このヴェネツィア・メストレ駅から電車でヴェネツィア本島のサンタルチア駅に向かわなければなりません。

意外と大きくて、色々な店舗がある駅です。

サンタルチア駅まで1駅ですが、割と距離もあるので電車に乗ります。1.45ユーロ(約232円)。気持ちがとても盛り上がってきました。

窓ガラスの反射で見づらいかもしれませんが、イタリア本土とヴェネツィア本島とを結ぶ橋を電車が渡っているところです。ヴェネツィアの街並みがぐんぐん近づいています。

 

ヴェネツィア到着

18時頃にサンタルチア駅に到着。ついに初のヴェネツィア上陸です‼️運河があります。ゴンドラは見えませんが、モーターボートが行き交っています。

まさに写真や映像で幾度も目にしてきた光景が目の前に広がっていて、グッときてしまいました。

自動車乗り入れが禁じられているヴェネツィアでは、モーターボート(ヴァポレット)がバスや地下鉄の役割を担っているようですね。

取り敢えずホテルが近いので、チェックインして荷物を置いて、それから夕食に出かけることにします。お店もリサーチしてあります。

 

Hotel Caprera

ヴェネツィアでは奮発して、少し良いホテルに泊まります。サンタルチア駅から徒歩7分にあるHotel Capreraです。3泊4日で朝食付きで181ユーロ(約28,960円)。

シングルでシャワーには浴槽までついていて、尚且つこの立地でこの値段はコスパ最強だと思います。ヴェネツィアは基本的に宿泊費も割高ですからね。

さて、チェックインも無事に済ませて荷物を置いたので、夕食のために外出です。事前にリサーチしていたTrattoria Da Mimmoという高評価のレストランに向かいます。

独特でかつ洗練された感じのお店が軒を連ねています。

有名なリアルト橋ではありませんが、途中の橋の上から撮ってみました。本当に絵になる光景ですね。

こういう街角の何気ない一幕も絵になりますね。

 

夕食

さて、Googleマップの示す、目当てのTrattoria alle lanceがあるあたりに来ましたが、残念なことに閉まっていました。おかしいです。Googleマップ情報だと、営業中と表記されていたのですが。だからと言って、これ以上足を伸ばすのも億劫。

移動の疲れもあって、判断力の鈍っていたわしは、表に出されたメニューが安めな店を見つけ、しばらくメニューを見つめていました。食べたいものはひと通り揃っている感じです。値段も高くはない。大体どれも8〜15ユーロほど。

すると、インド人っぽい色黒のお兄さんが出てきて

「ようこそヴェネツィアに❗️空いてるからディナーどうですか」

と笑顔で声をかけたので、まあここでいいか、と入ったのが、Ristorante al Gazeboでした。

店内はこのような感じ。中にはイタリア人らしいでっぷりしたおじさんと、中国人らしい若い店員が。この2人と先程のインド人っぽいお兄さんの3人で店内を回している感じでした。3人とも英語ペラペラ。ここで違和感。確かに欧米系のお客さんはいましたが、話しているのは英語とドイツ語。他には中国人客が3組ほど。イタリア人というか地元民が1人もいない。

メニューには英語以外に韓国語表記もありました。注文を取ったのは中年のイタリア人のおじさん。まあ信じようと思ったので、イカ墨パスタを注文。白ワインを頼もうとしたら、メニューにない。おじさんいわく、ビールかサングリアかウィスキーしかないとのこと。仕方ないのでビールを頼み、あと一品、昨年のフランスのニースで食べた魚介の揚げ物が美味しかったので、それを頼んだら、おじさんいわく「売り切れた」。

結局、食べたのはイカ墨パスタと、おじさんがやたら薦めてくるのシタビラメのムニエル。

味に望みを賭けていましたが、イカ墨パスタは塩気が強くてまあ感動するほど美味しいものではありませんでした。サイゼリヤと大差ありません。そして分量がやけに少ない。これで12ユーロ(約1,920円)シタビラメは身がパサパサしていて薄味。これで13ユーロ(約2,080円)、ビール2.5ユーロ(約400円)。

さらに店員の中国人っぽい兄ちゃんが、やたらとコーヒーやらデザートやら(デザートは7ユーロくらい)薦めてきて鬱陶しかったです。

この味でこの値段はないやろ、とげんなりして支払いに移ると、渡されたレシートには謎のCopert2.5ユーロ(約400円)なる追加料金が。(ちなみに座席料金Copertというものについては知識として知ってはいましたが、ガチの高級店だけの話だと思っていました)

結局総額30ユーロ(約4,800円)。全然値段に味が見合っていません。

イタリア旅の食事で初黒星です。

はっきり言ってこの店に入ったことは後悔しています。目当ての店が休みとわかった時点で、ホテルに引き返すなりして、あるいはその場で他の高評価なコスパの高い店をリサーチするべきでした。間違いなくそういう店はヴェネツィアにいくらでもあるはず。これまで入った店が漏れなく当たりだっただけに、大丈夫だろうという油断があったのは確かです。正直書くのも憚られる内容ですが、今後の戒めのために、書き残すことにします。

ホテルに戻って調べてみたら、この店、評価が結構悪いみたいです。

表記された値段より高く請求された、接客態度、味、色々な面で酷評されていますね。ある人はCopertoとして5ユーロ(約800円)ボラれているようですし。でも、高評価も一定数あるんですよね。

 

まあ、旅はまだまだ続くわけで、これ以上酷いところはないと信じるしかないです。

 

明日はいいことがあるでしょう。おやすみなさい。

 

つづく

 

 

 

イタリア旅行2024覚え書きDAY5

おはようございます。

前2記事は日付けを書き忘れましたが、3月9日(土)、イタリア旅5日目、ボローニャ2日目となります。

Combo Bologna 

Combo Bolognaというホステルに泊まっています。ドミトリーですが、清潔で静かで同室の旅人も常識人のナイスガイなので快適です。

朝7時30分に起きて朝食をいただきました。クロワッサンの中にリンゴのジャムが入っていました。胃腸の調子を整えるためにも、プレーンヨーグルトも食べました。

ホステルだから客層は若者層ばかりだろうと思っていたら、イギリス人の初老の夫婦やスペイン人の家族連れなど、幅広い客層が泊まっているようでした。

食べ終えてすぐに観光に向かいました。

市場

ボローニャの観光スポットは旧市街地にコンパクトにまとまっているようなので、1日で一気に回ることにしました。もう明日はヴェネツィアに移動ですし。

駅前に遺跡のようなものが。ローマ時代のものではなさそうですね。中世期のものでしょうか。

これはもしや大麻のお店でしょうか。イタリアも大麻合法化したんですね、知らなかった。いろんな銘柄があるみたいで、値段もまちまちでした。

ボローニャの市街地を南北に貫くインデペンデンシア通りを南下すると、広場がテントで埋め尽くされ、大規模な雑貨市場が開かれていました。楽しそうなので覗いてみることに。

日用雑貨、玩具、靴、アクセサリー、衣料品が主な商材です。

これは衣料品コーナーですが、服全て1着2ユーロ(約320円)です。これは驚きです。手に取ってみても、穴もほつれもない、まさに新品。日本のユニクロより断然安いですね。実際に地元のおばちゃんたちが血眼になって漁っていました。そして、わしも黒いTシャツを1着買いました。本当に2ユーロでした。思わぬ収穫。

 

ボローニャの斜塔とマジョーレ広場

その後さらに南下すると、観光の起点となるマジョーレ広場に。

広場の奥に聳え立つのがボローニャの斜塔、別名アジネッリの塔。イタリアで斜塔と言えばピサの斜塔が有名ですが、わしは今回の旅で残念ながら行けなかったので、代わりに行くことに。

広場から撮った写真には塔は1本しか写っていませんが、実は塔はツインタワーで、2本とも傾いています。このうち、より傾き具合の急な写真奥の塔は閉鎖されていて、出前の塔は登ることができ、ボローニャの全域を見渡せます。

 

ところが

手前の塔も閉鎖されていました。貼り紙(イタリア語、英語で表記)によれば、手前の塔も傾き具合が激しくなりつつあるので補強工事中とのこと。これは仕方ないですね。

広場にあるネプチューンの噴水。下の女神(?)の乳首から勢いよく水が迸っております。

広場は警察官が巡回しているので、危険な雰囲気は皆無です。しかし、このパトカーカッコいいですね。流石フェラーリランボルギーニの国。運転中に何かやらかしてこのパトカーに見つかったら、絶対に逃げられないですよ。

 

アルキンナジオ

ボローニャは、世界史的には1088年にヨーロッパ最古の大学が設立された街として有名で、そのかつてのボローニャ大学(通称アルキンナジオ)の教室は今では図書館として使われています。そして、このアルキンナジオが有名なのは、世界初の人体解剖実験が行われたことで、2階にあり、その場所である部屋が一般公開されています。

そのはずでしたが、わしが行った時は、2階は閉鎖されていました。観光2連敗。

持参したガイドブックには、1階の壁面に飾られている歴代卒業生の家紋も必見的なことが書かれていたので、取り敢えずギッシリ壁に貼り付けられた家紋のレリーフを見学して終了です。

 

市立中世博物館

気を取り直して、広場から少し離れたところにある中世博物館に向かいました。ここは貴族の宮殿だった建物を利用していて、その名の通り、中世からルネサンス期にかけての武器や工芸品を多数展示されています。入場料はお手頃に6ユーロ(約960円)。

ボローニャ大学での当時の授業風景のレリーフ。最初に作られた学部は法学部だったそうですが、それも現在の法学部とは違い、むしろカトリックの教義に基づいたむしろ神学と言ったほうがよい感じのものだったのでしょう。

ところが、次の部屋に移ろうと係員のおばちゃんに、「ここから先は撮影禁止ね」と言われたため、隠し撮りして投稿するのもマズいでしょうし、ここから先の写真はありません。

ただ、中世期の鎧や刀剣や、後に日本に伝わって火縄銃となったであろう初期の銃火器といった武器、ガラス細工の数々は見ていて面白かったです。ヨーロッパのみならず、オスマン帝国時代のトルコの展示もありました。

 

市場と昼食

その後は広場の東側のエリアを散策しました。

ボローニャ市民の台所的なエリアで、八百屋に肉屋や魚屋、チーズ屋、ワイン屋など、食材を取り扱うお店が軒を連ねていました。美味しそうなものばかりです。

そのエリアに隣接して、地元の食材を使った美味しそうなレストラン街が広がっていました。

フィレンツェ中央市場ほどではありませんが、屋内フードコートもありました。このフードコートで昼食にすることにしました。

フードコート内のこのお店で食べます。店名の始めの2文字(?)がロゴマークなのか店名を構成する通常のアルファベットをいじったものなのかわからないので、店名もわかりませんが、食べたかったボロネーゼがデカデカとメニューに載っていて、おまけに安かったので即決。

店内はこんな感じ。ガラガラに見えますが、それは席数が少ないのと、わしが入店したタイミングで他のお客さんが食べ終わってたて続けに席を立ったからで、この後ほぼ満席になりました。

昼食は元祖スパゲティボロネーゼ、正式にはタリアテッレ・アッラ・ボロネーゼです。9ユーロ(約1,440円)。タリアテッレというのが、きしめんのような平打ち麺状のパスタのことで、これは挽肉とうまく絡んでくれるためであり、ボロネーゼではこのタイプのパスタを使うのが元来正しいとされているそうです。

パルメザンチーズをたっぷりかけていただきました。日本のサイゼリヤジョリーパスタと違ってミートソースの水気がなく、その分肉の旨味成分が流れ出ることもなく、凝縮されていて、とても味わい深くて美味しかったです。そして、かき混ぜなくとも挽肉が自然とタリアテッレに絡んでいくので、食べ終わった後に皿に挽肉が残っていることもありませんでした。

食後にエスプレッソを頼んで2ユーロ(約320円)でした。まあ、ユーロ圏基準だと安いです。ユーロ圏基準だと。

 

帰り道とかデモとか

昼食後は広場南側にあるサンベトローニオ聖堂でひと休みし、別の経路を通ってホテルに帰りました。高級ブランドショップの並ぶアーケード的な場所を通りました。ルイヴィトンとかありました。

ボローニャ中央駅そばに戻ってくると、何やらデモ活動が。ただ、暴動に発展するような過激な感じではなく、ただ集まって行進しているだけといったところです。ただ、赤い旗がたくさん掲げられていたこと、ソ連国旗を彷彿とさせる鎌と金槌を組み合わせたマークが赤地に描かれていたことなどから、左派グループによるイタリアの現右派政権への抗議活動ではないかと思われます。

車のドライバーさんたちにとっては迷惑この上ない話のようで、あちこちからけたたましいクラクションが鳴り響いていました。

 

夕食@Osteria dell'Orsa

宿に帰って昼寝してから19時頃に夕食のために再び外出しました。

日が沈んだボローニャの広場も趣きがあります。

朝訪れた雑貨市場が開かれていた広場に近いOsteria dell'Orsaというレストランに来ました。

昼間に一旦宿に戻ってから、トリップアドバイザーで、味とコスパ両方の点において高評価な店を検索して見つけました。

店内は既に8割くらい埋まっていましたが、座れました。高級感があまりなく、カジュアルで程よく雑多な雰囲気がいいですね。レストランというより、スペインバルに近い感じがします。

ラザニア・アッラ・ボロネーゼ10ユーロ(約1,600円)、プロシュートとパルマハムの盛り合わせ8ユーロ(約1,280円)、グラス(コップだけど)赤ワイン2ユーロ(約320円)。

まずワインが甘口でハム類のしょっぱさとマッチしていつまとても美味しかったです。やはりイタリアのワインはハイレベルだなと感じました。

ラザニアは、外側がカリッとしていて、中に昼食同様に挽肉と肉の旨味を吸ったチーズにラザニア独特の平面状のパスタがトロトロになっていて、とてもボリューミーでした。改めて、ボローニャの食のレベルは高いと思いました。

 

そしてほろ酔い気分で気持ちよく宿に帰りました。

あまり日本では知名度が高いとは言えないボローニャですが、秘めているポテンシャルは高いと思います。独特の歴史、食文化はもっと広まっていいと思います。わしも来るまでは正直何があってどんな街なのかよく知りませんでした。しかし、まあ残念ながら観光できなかった場所はあるものの、来てよかったと思わせてくれました。そしてこういう気づきの連続が「旅している」ということなのだな、と思いました。

これでボローニャとはお別れ。明日はいよいよヴェネツィアに移動です。

おやすみなさい。

 

つづく

 

 

イタリア旅行2024覚え書きDAY4

おはようございます。

イタリア旅4日目、フィレンツェに別れを告げ、ボローニャに向かいます。

移動日ということもあり、特筆すべき点はないので、簡潔に進めていこうと思います。写真は少なめ。

Yellow Square Florence

2日連続で寝坊して11時起床でしたが、この日は頑張って7時に起き、クロワッサンとコーヒーの朝食にありつくことができました。なんだかんだでいい宿だったと思います。

 

サンタマリアノヴェッラ駅

トラムに乗ってフィレンツェの玄関口、サンタマリアノヴェッラ駅に。

実にいい天気でした。雲一つありません。

朝食は足りなかったので、駅の東側のマクドナルドでダブルチーズバーガーセット。8ユーロ(約1,280円)ちなみにビッグマックセットは10.5ユーロでした。味は普通。

3泊4日のフィレンツェ滞在。イタリア1都市目を歴史と芸術と美食文化が息づくフィレンツェにして良かったなと心から思いました。そして、是非また来たいなと思わせてくれました。

サンタマリアノヴェッラ駅に入りました。各電車の行き先を示す電光掲示板の下は黒山の人だかり。ヨーロッパの駅では、ホーム番号がランダムにそれぞれの行き先の電車に割り当てられてギリギリまで分からなかったりするので皆、気にしているのですね。

純粋に都市間移動ならバスが1番安いですが、距離もさほどないし、イタリアの鉄道も体験したかったので、この区間は電車移動にしました。前もってネットでチケットは購入済みなので、PDFで保存したQRコードを駅員さんに読み取ってもらって入場します。ちなみに、昨年のフランスでの移動でもお世話になったOmioというヨーロッパの鉄道切符を扱うネット販売サイトで購入しました。ストライキはなく、定時運行なようです。

なかなか速そうな電車です。在来線の特急っぽい感じです。ボローニャまで21ユーロ(約3,360円)。当日買うとさらに割高になります。尚、これとは別に、イタリア版新幹線ITALOという高速鉄道もあります。

定刻通りに発車です。

車窓は、半分近くトンネルで、残りは山間部みたいな感じで、眺めはよろしくありませんでした。まあ、トスカーナ州は山がちな地形なので仕方ないです。

 

ボローニャ中央駅

フィレンツェから約40分、トスカーナ州を抜け、おそらく今回のイタリア旅の滞在都市の中でもマイナーなエミリアロマーナ州の中心都市ボローニャに到着しました。

正直、何があるのかは自分でもわからなかったのですが、調べてみると、スパゲティミートソースとして日本で知られるボロネーゼやラザニアの発祥の地であり、美食の街であること、ヨーロッパ最古の大学が創立された地であるこて、北イタリアの交通の要所として古い歴史のある街であることなど、割と面白そうなので、滞在を決めた次第です。

駅前はそこそこ栄えて人通りも多いです。

 

Combo Bologna 

駅から15分歩いて今回の宿、Combo Bolognaに到着しました。住宅地の一角にあります。ドミトリーで2泊56ユーロ(約8,960円)。かなり新しい建物で、1階のレセプション横にはカフェがあり、朝食も食べられるみたいです。応対したスタッフのお兄さんもナイスガイでした。

チェックインした際は4人部屋にわし1人で、束の間の事実上のシングルルームを満喫していましたが、昼寝をして目覚めたらガタイの良いポーランド人青年がチェックインしてきました。なかなかいい奴でした。昨年のスペインのサラゴサのドミトリーいた奴みたいに、深夜まで延々携帯でダベる黒人みたいな非常識な輩じゃなくてよかったです。

トイレにシャワーは1部屋ごとについていました。

 

夕食は中華@金城飯店

暗くなる19時までダラダラと仮眠してから夕食のために外出です。ただ、Googleマップで調べても、イタリアンのレストランに行くのは節約の観点から控えたくなりました。その分日程の終盤でガッツリ美味しいものを食べたいですし、既にフィレンツェで1度贅沢しましたし。

調べていたらボローニャ中央駅のそばに安いチャイニーズがあったので行ってみることにしました。

駅前に来てみると、大渋滞。何やら青いバスが2台止まっていて、その周りで何やら大勢のボローニャ市民が騒いでいて、何やら小競り合いが起こっていて、武装した警察官が止めに入っています。物騒です。

そっとすり抜けようとしたら、若い警官にイタリア語で何やら注意されて静止させられました。英語で何か聞き返すと、若い警官の上司と思われる中年の警官が英語で

「今インテルミラノの選手が到着したところで、ボローニャサポーターがバスを取り囲んで暴れていて危険だから、向こうの道を通りなさい」

と言われました。

いや、暴動は確かに怖いし逃げたいですが、ということはバスにはあの長友佑都選手も活躍したイタリアサッカーセリエAの名門、インテルの選手が乗っているということなのですか。わしは不覚にもそちらの事実に興奮してしまいました。

 

後で調べたところ、9日に、ボローニャを本拠地とするセリエAボローニャFCが本拠地にインテルミラノを迎えてのリーグ戦があるようで、やはりあの青いバスにはインテルのスター選手たちが乗っていたのでしょう。

 

話を戻します。

暴徒化したボローニャサポーターをかわして、チャイニーズレストラン金城飯店に来ました。

閑散としています。テーブルには中国人と思しきおっちゃんが1人、スーツ姿のサラリーマン風のイタリア人のおじさんが1人いるだけでした。

麻婆豆腐4.5ユーロ、炒飯4ユーロ、瓶ビールが驚きの1ユーロ、合わせて9.5ユーロ(約1,520円)安いですね。イタリアンレストランなら一皿がこれ以上しますよ。それでこれだけ食べられるのはありがたいことです。

炒飯が意外と本格的で米もパラパラで美味しかったです。麻婆豆腐は挽肉の間に人参やピーマンや胡瓜の微塵切りが混ぜ込まれていて、なかなかヘルシーな感じで、普通に美味しかったです。

同じ店で食べていた中国人と思っていたおっちゃんが中国語で話しかけてきたので、「日本人ですよ笑」と答えたら、日本語で「わたし台湾人です。あなた、ほんとに日本人ですか❓イタリア人に見えます」と日本語で言われ、まあわしも台湾大好きなのでしばらくだべっていました。おっちゃんは今はボローニャと台湾中部の台中に交互に住んでいて、たまにミラノにも出向いて台湾とイタリアとの貿易関連の仕事をしているのだそうで、昔ミラノで売り上げ金数千ユーロをスラれた話を笑いながらしてくれました。ミラノにこれから行くわしは笑えませんでしたが。イタリアの対アジア貿易のシェアは中国が独占しているので、なかなか厳しいそうです。

 

その後、21時前に宿に戻りました。ドミトリーですが、ルームメイトが当たりだったのもあり、なかなかリラックスできています。

さて、明日は一気にボローニャ観光です。本場のボロネーゼかラザニアも是非美味しい店で食べたいですね。楽しみです。

 

おやすみなさい。

 

つづく

イタリア旅行2024覚え書きDAY3

おはようございます。

イタリア旅3日目です。昨晩よく食べ、よく寝たと思ったら、目覚めたら11時になっていました。日本時間だと19時。よく考えたら、夜勤のある日の起床時刻です。疲労というより、むしろ体内時計がそのように固定されていたのでしょう。まだ旅も序盤なので、頑張って調整しないといけません。

ただ、ホテルの朝食は2日連続で食べられませんでした🥲

 

駅地下

昨日まで気づかなかったのですが、サンタマリアノヴェッラ駅の下に地下街が広がっていました。観光客は少なめですが、意外と色々な店舗があります。

 

中央市

取り敢えずブランチを食べに昨日も行った中央市場を目指します。昨日より肌寒く感じました。相変わらず旧市街は迷いそうになります。

ヨーロッパの観光地に行くと、必ずと言っていいくらい偽ブランドを路面に広げて売っている黒人集団を見かけますが、この2人の黒人さんはなかなかに画才があるようで、地面に絵を描いていました。これでどうやって商売するのか気になりましたが、事前に調べたところでは、気づかずにうっかり踏んでしまった通行人に

「おい、せっかく頑張って描いたのになんてことしやがるんだ、弁償しろ❗️」

みたいな感じで因縁をつけて法外な弁償金を巻き上げているのだとか。くわばらくわばら。

中央市場脇の革製品だらけの露店街。店番しているのはほとんどが見たところインド人っぽかったです。

 

市場は相変わらず賑わっています。

ランチタイムも近いので、フードコートはさらに混んでいました。でも、ダダ混みという感じではなく、探せばポツポツ空席がある感じです。事前に調べて気になっていたフィレンツェB級グルメを出す店を発見したのでここでブランチにします。

フィレンツェB級グルメ、牛モツサンドイッチ、現地名Lampredottoです。店員のおじさんは朗らかでフレンドリーで、少しだけ日本語が話せました。コロナ前はたくさん日本人が来てくれて、そのやりとりの中で自然と覚えたのだそうです。フレンドリーさに関してはイタリアに来て入ったお店の店員さん漏れなくそうですね。人の感じの良さでは、イタリアは間違いなくスペインと双璧をなして同率トップと思います。

さて、肝心のお味は、トマトと薄塩の優しい感じの中に、ホルモンやモツの旨みが滲み出ていて、とても美味しかったです。たぶん日本でも流行りそうな気がします。5ユーロ(約800円)

 

ジョットの鐘楼とドゥオーモ

さて、小腹を満たした所で、フィレンツェ旧市街の絶景を鑑賞すべく、フィレンツェで最も高いジョットの鐘楼に登ってみることに。チケット売り場がわかりづらかったですが、鐘楼の出入り口にいた係員のおばちゃんに訊いて無事に購入。ただ、当日券だと20ユーロ(約3,200円)もしました。何気に痛い出費。

14世紀に建築家ジョットによって建設されたこの鐘楼にはエレベーターがなく、414段もの階段のみ。さらにとても狭いので、時間帯で区切って入場制限をかけているようです。

まずは前の時間帯の見学者が捌けるまで並ばねばなりません。

狭くて急な螺旋階段を登ります。すれ違うのも難しそうです。制限かけるのも仕方ないですね。あと、年配の人も割と多く、確かにこれはしんどいです。汗が滲んできました。

ひたすら登りっぱなしではなく、ところどころに踊り場があり、休息できるので、まあ大丈夫でしょう。

鐘楼の最上階からフィレンツェの南を見下ろします。左側に昨日訪れたウフィツィ美術館が見えます。

西側。サンタマリアノヴェッラ駅が見えます。

北側。真っ直ぐな道が印象的です。

東側。フィレンツェで2番目に高いドゥオーモのドームが間近に聳えています。

ほとんどの屋根が赤茶色で統一されているのがとても印象的で、その独特の景観と芸術活動が盛んだった歴史が相まって、フィレンツェが「屋根のない美術館」という異名をもつことがよく理解できます。

鐘楼を降りると次はドゥオーモ見学。こちらはドームの展望台以外は入場無料です。

ただ、事故防止の観点から入場制限をかけているため、入り口には長蛇の列。しかし、意外と進みのが早く、5分くらいで入れました。

写真の右側のピンク色の服のおばちゃんはジプシーで、並んでいる人たちに片っ端からお金をせびっていました。皆が無視していたらどこかに行ってしまいました。

中は見どころ自体は少ないですが、ミケランジェロが手がけたとされるドーム内側の絵画は圧巻でした。

 

アカデミア美術館

ドゥオーモの次はアカデミア美術館へ。

入場料は当日券で16ユーロ(約2,560円)。

ミケランジェロの彫刻作品を中心に多数のフィレンツェ発祥の芸術作品が展示されていますが、わしの目当てはミケランジェロの彫刻作品の中でも代表格の

ダヴィデ像であります。

意外に巨大で、身長5メートルくらいあります。

思えばこの作品に出会ったのは中学校の歴史の図表。全裸にバカウケした下ネタ大好きなだいすけろく少年は、絵心を無駄遣いしてこのダヴィデ像にパンツを穿かせたり胸にブラジャーをつけたりして悪ふざけをして先生に呆れられていたものですが、実物はそうはいきません。

後ろに回って見ればわかりますが、この像は、旧約聖書に登場する若い頃の古代イスラエルの王ダヴィデが敵の巨人兵士ゴリアテを投石1発で葬り去ったエピソードを表現していて、右手に石を、左手に石投げ機の紐を握っているのがわかります。

他にもミケランジェロのマイナー作品も多数あり、彼の情熱が伝わってくるようでした。とても充実したひとときでした。

ところで、このダヴィデ像の写真を最近アカウント作った新興SNS Blue Skyに投稿したところ、後で「性的コンテンツに抵触」みたいな警告が表示されるようになりました😅

 

ヴェッキオ橋

その後は歩いてフィレンツェを流れるアルノ川にかかるヴェッキオ橋へ。ウフィツィ美術館からも近いです。

橋の上にも店が立ち並んでいて、歩行者天国みたいな感じです。

宝石やそれを用いた高級アクセサリーの店がほとんどでした。昔からそんな感じだったようです。

 

日が傾きかけた頃の橋の上からのアルノ川の眺めはなかなかでした。

 

 

Giotto Pizzeria Firenze

その後、サンタマリアノヴェッラ駅前のマクドナルドで1.2ユーロ(約198円)のコーヒーをお供に休憩してから夕食に。ピザの気分だったので、マクドナルドから程近いピッツェリア、Giotto Pizzeria Firenzeに。フィレンツェでもクチコミトップクラスの有名店みたいです。

店内はシックで落ち着いた感じ。

立派な窯があり、職人さんがせっせとピザを焼いています。

ピザ・パルミジャーノ(具材はトマトソース、パルメザンチーズ、モッツァレラチーズ、サラミ、バジル、キノコ、茄子)。赤ワインと合わせて17ユーロ(約2,720円)。チーズにパルメザンチーズを使っているだけあって、濃厚な味わい。初日に食べたカプリチョーザとも違って生地もサクサクモチモチで、これはこれで大当たり。店員さんも皆気さくでイケメン揃いでした。

 

そんな3日目でした。昨日に続きかなり有意義で、観光も食事も散策も充実した1日でした。何より、自分が少しずつフィレンツェという街に馴染みつつある感じがして嬉しいです。

しかし、そうは言っても時間は有限です。明日はフィレンツェに別れを告げて次の街ボローニャに移動しなければなりません。名残惜しい気持ちもありますが、新しい出会いに期待しつつ、前向きに旅を続けていきます。というか、まだやっと3日目が終わったところなんですね。体感では既に1週間くらい旅している感じなのですが笑

 

おやすみなさい。

 

つづく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イタリア旅行2024覚え書きDAY2

おはようございます。

3月6日(水)、イタリア旅2日目のフィレンツェでの様子です。

やはり疲労が溜まっていたのか、普通に寝て普通に目覚めたら午前11時過ぎでした。ただ、時差ボケはほぼ解消し、イタリア時間(というか中部ヨーロッパ時間)に適応できている感はあります。ただ、悲しいことに、起きるのが遅すぎてホテルの朝食はいただけませんでした🥲

取り敢えず気を取り直して、フィレンツェ散策に出かけることにします。一番行きたいのは、何と言ってもウフィツィ美術館。あとはドゥオーモにも行きたいです。本場のパスタ料理も食べたい。とにかくやりたいことが多すぎて贅沢に悩みました。

 

フィレンツェ中央市

サンタマリアノヴェッラ駅でトラムを降りて旧市街をしばらく歩くと、旧市街の趣深い建造物群の背後に何やら一段と立派な建物が。

メディチ家礼拝堂と、その奥に有名なフィレンツェのランドマーク、フィレンツェ・ドゥオーモですね。右隣りにはジオット鐘楼塔が。既に入り口に長蛇の列が。でも、お腹が空いているので、取り敢えず中央市場に向かいました。

 

市場自体はひとつの巨大な建物ですが、その周囲にも服やらサッカーグッズやら財布やらベルトやら売っている露店がたくさんあり、かなり雑多な雰囲気です。

目当ては市場の2階。フードコートが軒を連ねていて、レストランよりも安価で食事ができるだけあって、平日の昼間にも関わらず、かなりの賑わいを見せていました。

B級グルメとかも事前情報によると食べられるらしいですが、本場のパスタがまだだったので、まずはオーソドックスにパスタをブランチとしていだくことにしました。

こちらの La Pasta Frescaで、カルボナーラを注文。パリピ風な若い店員さん(上の写真のカウンター後ろに並んでいる3人のスタッフの右端)がノリノリで典型的な能天気なラテン系の若者という感じで面白かったです。その後ろでは寡黙そうな職人気質なおじさんシェフがものすごい手際の良さでパスタを炒めていました。

カルボナーラをチョイス。パスタの形が所謂麺状のスパゲッティとは異なる、ペンネよりもさらに太いマカロニのような、日本のイタリアンでは見たことのないタイプでした。一口食べて感動に震えました。日本でこれまで食べてきたカルボナーラは何だったのだろうかと思いました。クリームの濃厚さと味わい深さがこれまで食べたカルボナーラとは桁違いで、これに塩辛いベーコンとピリ辛の黒胡椒の味が見事に絡み合って最高の旨みを引き出していました。10ユーロ(約1,600円)と、たしかにレストランよりは割安かもですが、ブランチにしてはやや高め。でも後悔などあるはずもありません。満足です。むしろそれだけ払う価値は十二分にありました。

イタリアの食への敬意がますます高まってきました。(そしてこの後さらに感動することに)

 

ウフィツィ美術館

美味しいブランチをいただいた後は、今度は心を満たすためにメインイベントのウフィツィ美術館見学へ。

ウフィツィ美術館は、かつてフィレンツェを中心とするトスカーナ地方を統治していたメディチ家の美術コレクションに始まるイタリア最古にして最大級のルネサンス期の作品メインの美術館で、フィレンツェ観光では欠かせない人気スポットです。入場料は事前ネット予約で16ユーロ(約2,560円)。最近大幅に値上げしたらしいです。当日券だと20ユーロ越えるみたいです。

既にチケット入手済みにも関わらず、入り口は長蛇の列。地元の学童っぽい少年たちが大集結していました。校外学習でしょうか。校外学習でここを利用できるなんて、国ガチャ大当たりだよ、君たち笑。入り口で空港並みの手荷物保安検査があり、入るのに10分少々かかりました。

そういえば昨年行ったパリのオルセー美術館の入り口もそうでしたね。ルーブル美術館は人の多さに諦めましたが、近々リベンジせねば。

さて、見学開始です。

まずは長い階段を登っていきます。

途中の踊り場には立派な扉があり、メディチ家の家紋が彫られていました。

メディチ家は、ルネサンス期の15世紀から16世紀にかけて金融業で財を成して台頭し、財力を背景にフィレンツェの政治にも参入し、最終的にトスカーナ大公国の君主にまで上り詰めたフィレンツェとは切っても切り離せない華麗なる一族。同時にミケランジェロラファエロボッティチェリ、そしてレオナルド・ダヴィンチという錚々たるルネサンス期の芸術家たちのパトロンを勤め、前にも書いた通り、その作品群がこの美術館に納められています。

各階に窓際に沿った廊下があり廊下の左手に作品の飾られた部屋がズラリと並んでいます。基本的に部屋は作品を制作した芸術家の名前で分かれていました。上階から下階へと降りながら見学していくのが順路なようです。

作品は、どれも美術の教科書や、歴史・世界史の図表の中世から近世にかけてのルネサンス期の単元の部分に載っている有名なものばかり。知っている作品でも、そのオリジナルを前にすれば感動の連続で、改めて引き込まれ、もっとこの時代について勉強したくなってくるほどでした。

おそらく誰もが一度は目にしたことがあるであろうボッティチェリの代表作、『春』と『ヴィーナスの誕生

テーマはやはり聖書の世界。中世までは過度に神格化されてきたイエス・キリスト聖母マリアを始めとする聖書の登場人物を、等身大で、よりリアリティに表現しようという芸術の変動がルネサンスです。

レオナルド・ダヴィンチの『受胎告知』

ラファエロの代表作『ヒワの聖母』

大学時代の教養科目「美術史概説」で頻繁に取り上げられ、個人的にかなり印象的だったテツィアーノの代表作『ウルヴィーノのヴィーナス』

絵画以外にも、古代ギリシアやローマ時代の彫刻作品も多々ありました。

 

おやつとかイタリア版100均ショップとか

軽く4時間にも及ぶ上質な時間でした。とにかく、西洋史に興味のある人にも美術館好きな人にも強くオススメしたい場所でした、ウフィツィ美術館は。

帰り道にジェラート屋さんがあったので、チョコレート味をチョイス。3ユーロ(約480円)。観光地価格かよ❓まあコンビニアイスとは比較にならないくらいコクがあって美味しかったです。

99セント均一のお店を発見。間違いなく日本でいう100均ですね。実質レート的に160均ですか。ダイソーほどでないにしろ、日用品とかもたくさん揃っていたので、洗濯前の着終わった衣類を入れておく袋を購入。

 

夕暮れのサンタマリアノヴェッラ駅周辺。

 

Trattoria Dall'osteで夕食

さて、歩き回ってお腹も空き、夕食にもってこいの時間帯となりました。実は、フィレンツェに来たら多少出費を重ねてでも是非食べたいご当地グルメがありました。

それが、ヴィステッカ・フィオレンティーナ(フィレンツェビーフステーキ)です。牧畜が盛んなトスカーナ地方の名産トスカーナ牛の骨つき肉を熟成させて焼き上げたステーキです。出発前にそれを食べられるコスパ良さげなレストランをリサーチし、口コミの高い人気店を見つけ、予約までしておきました。それがTrattoria Dall'osteです。サンタマリアノヴェッラ駅の西隣にありました。この時だけは贅沢に楽しみます。

店頭には解体前の肉が豪快に飾られていました。

店内はカジュアルで入りやすい雰囲気です。

 

まずは前菜としてパスタ。トマトとニンニクのソースを絡めたアラビアータをチョイス。パルメザンチーズをどっさりかけると美味しかったです。パスタは昼間食べたカルボナーラとは異なりスパゲッティタイプ。ただ、割と太麺でした。これが12ユーロ。さらに赤ワイン一杯が5ユーロ。程よい甘口でこちらもパスタとも合い美味しかった。余ったパスタソースは、バゲットで拭き取って無駄なくいただきました。

そしてメインディッシュのヴィステッカ。一口食べて昼間以上の衝撃を受けました。味付けはステーキソースなど使わずに岩塩と胡椒だけのシンプルなものでしたが、それが肉本来の旨みを最大限に引き出していました。そして結構肉厚にも関わらず、驚くほど柔らかかったです。熟成されたおかげなのでしょう。賛辞の意味で「ヤバい」味わいですね。骨の際についた筋まで削ぎ落として完食です。

余談ですが、注文を取って料理を運んでくれた若い女性のウェイトレスさんが、無茶苦茶美人でさらに愛想が良かったです。このお姉さんと会話できるために全てを投げ出してイタリア語をガチで勉強したくなるくらいに笑

これで25ユーロ。合計42ユーロ(約6,720円)かなりいいお値段。でも、値段以上の感動をいただきました。ご馳走様。大変美味しゅうございました‼️

 

そして満ち足りた気持ちでホテルに帰りました。

明日もフィレンツェです。今日行きそびれたドゥオーモに行ってみようと思います。お財布と相談しながらまた美味しいものにもありつけたらなと思います。でも、後にヴェネツィアにローマが控えているので最後はどうなることやら。

 

おやすみなさい。

つづく

 

 

 

 

 

イタリア旅行2024覚え書きDAY0-2 DAY1

おはようございます。

3月4日のシンガポール時間22時30分頃に関西空港発のシンガポール航空機にてシンガポールチャンギ空港に到着した続きです。

乗り継ぎ時間は4時間弱なので、取り敢えず乗り継ぎの保安検査を受けてから空港内を散策してみたいと思います。

 

チャンギ空港

高級感半端ない店がありました。

わしの搭乗するローマ行きのフライトは日付けが変わって2時5分発。

チャンギ空港はめちゃくちゃ広大なので、保安検査場に行くまでに電車に乗らなければなりませんでした。

保安検査を抜けた先には店などなく、子供向けの遊具があるだけ。これは計算外でした。てっきりドバイ国際空港カタールのハマド国際空港のようなフードコートがあると思っていたのに。いや、11年前はあった気がしますが、よく考えたらターミナルが違っていました。仕方ありません。もしかしたら記憶自体が間違っていたのかも。

取り敢えず散策はおしまい。大人しく搭乗時間を待つことにします。

ここまでDAY0

ここからDAY1

 

日付けが変わり、3月5日(火)になりました。

搭乗口前で、わしの搭乗フライト担当と思われるCAチームが始業前ミーティングを行っていました。シンガポール航空の女性CAさんの制服はエキゾチックですね。

 

シンガポール航空

出発が約1時間遅れ、3時15分発になりましたが、スケジュール的には問題なさそうなので大丈夫です。

2時30分頃にローマ行きの飛行機に乗りました。機材はエアバス製の新型機A350-900型。航続距離が長いので、世界各国の航空会社が主に大陸間長距離路線に導入しています。フライト時間は13時間。関空~チャンギの倍以上の長丁場。これに乗ったらいよいよイタリアです。

尚、シンガポール航空はイタリア路線ではローマ、ミラノの2都市に就航しています。パリ、ロンドン、ブリュッセル、フランクフルト、コペンハーゲンなどヨーロッパの主要都市にも飛んでいるので、経由便として利用するには中東系の次くらいに使い勝手の良い航空会社だと思います。

離陸後2時間で機内食の時間。時間帯的にはもう朝食っぽいですが、夕食扱いのようです。ミートボール入りアラビアータペンネ。2回連続でペンネタイプのパスタ。サーモンのマリネサラダとチーズケーキも美味しかったです。パスタばかりなのは置いておいて、シンガポール航空機内食はレベルが高いと思います。

 

 

飛行経路はインド上空からパキスタン→イラン→トルコ→ギリシアセルビアアドリア海の順に通過。機内エンタメで『スターウォーズエピソード6 ジェダイの帰還』、ブルース・ウィリス主演の『ダイハード』を観て過ごしました。

 

到着2時間前に2度目の機内食。イタリア時間的にこれが朝食ですね。選択肢は洋風か東南アジア風の2択だったので、後者を選択したらインドネシア風焼きそばでした。上に乗った牛肉が美味しかったです。

食後のデザートはバナナ。

 

イタリア到着

イタリア時間午前9時少し前にローマ・フィウミチーノ空港に到着しました。13時間のフライトはいくら飛行機の乗り心地が良かったとはいえ、なかなかツラいものがありました。

 

入国審査

日本の出国審査同様、自動化されていてパスポートの顔写真ページをスキャンして、顔認証と一致していることを確認されるだけで終わりました。ただ、出口に係員がいて、入国印は押してもらえました。

 

SIMカード

出発前に日本で準備しそびれたので、空港内カウンターで購入。取り敢えず通話無制限とデータ通信12GB使えるプランで19ユーロ(約3,000円)。高いなあ。

 

何はともあれ、これで旅の準備は完全に整ったので活動開始です。ここからローマ市内に移動してホテルにチェックインはしないで、北イタリアの人気観光都市のひとつ、フィレンツェ(英語読みはフローレンス)まで一気に移動します。ローマ観光は旅の最後にとっておくことにします。

早速ネットで調べてみると、フィウミチーノ空港からフィレンツェまで、ヨーロッパ内を格安で移動できることで有名な高速バス会社のFlix Busが乗り換え一度で通しで8ユーロ(約1,280円)のチケットを出していたので速攻で購入。

 

Flix Bus

イタリア語、正直ほとんどわかりませんが、英語の通用度が意外と高いのと、スペイン語との類似点からの予測で無事に乗り場を教えてもらえました。

まずは空港からローマ郊外にあるバスターミナルまで行き、そこで約2時間の乗り継ぎの後フィレンツェ行きのバスに乗る流れです。

旅してます感が高まってきます。

中継地点のローマ郊外のバスターミナル。位置的には郊外ですが、大きな駅に隣接していてかなり栄えている感じでした。不特定多数が行き交うこういう場所柄、スリとかにも警戒していましたが、警官が5人くらいで要所を見張っていたのでそこまでビビる必要はないかもです。

時間はあるし小腹が空いたので、イタリア初の食事はバスターミナル内のカフェでプロッシュート(生ハム)とクリームチーズバゲットサンドとホットカフェオレ総額5ユーロ(約800円)。安くはない。

予定より遅れて午後4時30分にローマを出発。フィレンツェまでは約3時間の旅。やはりこの路線は主要路線のひとつなようで、車内は全席指定で満席でした。

ローマ市域を抜けると、車窓には長閑な景色が広がっていました。車内はWi-Fiも飛んでいるので、色々と助かりました。

 

フィレンツェ到着

運転手さんがよほど飛ばしたためなのか、出発が10分くらい遅れたにも関わらずほぼ予定時刻の午後7時20分にフィレンツェ郊外のバスターミナルのような駐車場のような広場に到着。ここからはフィレンツェ市営の路面電車(トラム)に乗り換えます。

トラムの駅はホームと自動券売機だけの簡素なもの。運賃は全区間均一の1.7ユーロ(約272円)。初めてで券売機の操作方法が分からずテンパっていたら、同じバスに乗っていたと思われる地元の青年が手取り足取り教えてくれました。グラッツェ❗️現金でもカードでも支払い可能です。

車内はこのような感じ。

 

Yellow Square Florence

フィレンツェの玄関口にあたるサンタマリアノヴェッラ駅で別の路線のトラムに乗り換えて、2駅先にあるフィレンツェでの宿、Yellow Square Florenceに到着。割と大きめの1つ星ホテルで、朝食つき3泊111ユーロ(約17,871円)でした。初めの一杯は無料で、後は追加料金で夜はワインやビールも飲めるそうです。ミラノ出身だというスタッフのお兄さんがとても気さくで、近くの安いレストランをすすめててくれたので、行ってみることにしました。

 

Pizzeria Trattoria San Jacopino

チェックインを済ませてから、宿のお兄さんオススメの店で夕食にすることに。ホテルの裏手にあるピッツェリア兼レストランPizzeria Trattoria San Jacopinoです。

地元の人で賑わっていました。半分以上がピザを頼んでいる感じでした。

ピザの本場で初ピザです。ピザだけでも30種類くらいあり、目移りしてしまいましたが、とにかくボリューミーそうな具沢山のカプリチョーザをチョイス。赤ワインもつけてもらいました。スタッフのおばちゃんもとても親切でした。

味はやはりめちゃくちゃ美味しかったですし、予想外に大きくて生地も分厚くて、尚且つハム、ソーセージ、モッツァレラチーズ、アーティーチョーク、キノコと具沢山ゆえに単調な味わいにもならず食べ応え抜群でした。

そしてワインも良かった。わしは日常的にはワインは飲まないのですが、それでも純粋に美味しいと感じました。流石イタリアとしか。

まだ観光していないこともあり、ようやくイタリアに来た実感が湧いてきた次第です。

総額で13ユーロ(約2,080円)と、ヨーロッパのユーロ圏基準だとかなりコスパも良いです。

他にもパスタ類も20種類近く(機内食で2回連続パスタだったので今回は遠慮しました)、肉料理とかもあり、また行きたいと思いました。

 

食事を終えて午後9時頃にホテルに戻りました。食後にライトアップされたフィレンツェの大聖堂とかまで足を伸ばそうかとも考えましたが、まだ初日なので無理をしないことにしました。

20時間越えの長時間の移動に日本との8時間分の時差ボケなど、考慮しなければいけませんし。

 

そんな感じでイタリア旅も本編に突入です。初日の感想は、「しんどかったけど、楽しい予感しかしない」です。明日は観光も始めますし、本格的に楽しめることでしょう。本ブログでその楽しさを少しでもお伝えできれば幸いです。

おやすみなさい❗️

 

つづく