だいすけろくの日々

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イタリア旅行2024覚え書きDAY2

おはようございます。

3月6日(水)、イタリア旅2日目のフィレンツェでの様子です。

やはり疲労が溜まっていたのか、普通に寝て普通に目覚めたら午前11時過ぎでした。ただ、時差ボケはほぼ解消し、イタリア時間(というか中部ヨーロッパ時間)に適応できている感はあります。ただ、悲しいことに、起きるのが遅すぎてホテルの朝食はいただけませんでした🥲

取り敢えず気を取り直して、フィレンツェ散策に出かけることにします。一番行きたいのは、何と言ってもウフィツィ美術館。あとはドゥオーモにも行きたいです。本場のパスタ料理も食べたい。とにかくやりたいことが多すぎて贅沢に悩みました。

 

フィレンツェ中央市

サンタマリアノヴェッラ駅でトラムを降りて旧市街をしばらく歩くと、旧市街の趣深い建造物群の背後に何やら一段と立派な建物が。

メディチ家礼拝堂と、その奥に有名なフィレンツェのランドマーク、フィレンツェ・ドゥオーモですね。右隣りにはジオット鐘楼塔が。既に入り口に長蛇の列が。でも、お腹が空いているので、取り敢えず中央市場に向かいました。

 

市場自体はひとつの巨大な建物ですが、その周囲にも服やらサッカーグッズやら財布やらベルトやら売っている露店がたくさんあり、かなり雑多な雰囲気です。

目当ては市場の2階。フードコートが軒を連ねていて、レストランよりも安価で食事ができるだけあって、平日の昼間にも関わらず、かなりの賑わいを見せていました。

B級グルメとかも事前情報によると食べられるらしいですが、本場のパスタがまだだったので、まずはオーソドックスにパスタをブランチとしていだくことにしました。

こちらの La Pasta Frescaで、カルボナーラを注文。パリピ風な若い店員さん(上の写真のカウンター後ろに並んでいる3人のスタッフの右端)がノリノリで典型的な能天気なラテン系の若者という感じで面白かったです。その後ろでは寡黙そうな職人気質なおじさんシェフがものすごい手際の良さでパスタを炒めていました。

カルボナーラをチョイス。パスタの形が所謂麺状のスパゲッティとは異なる、ペンネよりもさらに太いマカロニのような、日本のイタリアンでは見たことのないタイプでした。一口食べて感動に震えました。日本でこれまで食べてきたカルボナーラは何だったのだろうかと思いました。クリームの濃厚さと味わい深さがこれまで食べたカルボナーラとは桁違いで、これに塩辛いベーコンとピリ辛の黒胡椒の味が見事に絡み合って最高の旨みを引き出していました。10ユーロ(約1,600円)と、たしかにレストランよりは割安かもですが、ブランチにしてはやや高め。でも後悔などあるはずもありません。満足です。むしろそれだけ払う価値は十二分にありました。

イタリアの食への敬意がますます高まってきました。(そしてこの後さらに感動することに)

 

ウフィツィ美術館

美味しいブランチをいただいた後は、今度は心を満たすためにメインイベントのウフィツィ美術館見学へ。

ウフィツィ美術館は、かつてフィレンツェを中心とするトスカーナ地方を統治していたメディチ家の美術コレクションに始まるイタリア最古にして最大級のルネサンス期の作品メインの美術館で、フィレンツェ観光では欠かせない人気スポットです。入場料は事前ネット予約で16ユーロ(約2,560円)。最近大幅に値上げしたらしいです。当日券だと20ユーロ越えるみたいです。

既にチケット入手済みにも関わらず、入り口は長蛇の列。地元の学童っぽい少年たちが大集結していました。校外学習でしょうか。校外学習でここを利用できるなんて、国ガチャ大当たりだよ、君たち笑。入り口で空港並みの手荷物保安検査があり、入るのに10分少々かかりました。

そういえば昨年行ったパリのオルセー美術館の入り口もそうでしたね。ルーブル美術館は人の多さに諦めましたが、近々リベンジせねば。

さて、見学開始です。

まずは長い階段を登っていきます。

途中の踊り場には立派な扉があり、メディチ家の家紋が彫られていました。

メディチ家は、ルネサンス期の15世紀から16世紀にかけて金融業で財を成して台頭し、財力を背景にフィレンツェの政治にも参入し、最終的にトスカーナ大公国の君主にまで上り詰めたフィレンツェとは切っても切り離せない華麗なる一族。同時にミケランジェロラファエロボッティチェリ、そしてレオナルド・ダヴィンチという錚々たるルネサンス期の芸術家たちのパトロンを勤め、前にも書いた通り、その作品群がこの美術館に納められています。

各階に窓際に沿った廊下があり廊下の左手に作品の飾られた部屋がズラリと並んでいます。基本的に部屋は作品を制作した芸術家の名前で分かれていました。上階から下階へと降りながら見学していくのが順路なようです。

作品は、どれも美術の教科書や、歴史・世界史の図表の中世から近世にかけてのルネサンス期の単元の部分に載っている有名なものばかり。知っている作品でも、そのオリジナルを前にすれば感動の連続で、改めて引き込まれ、もっとこの時代について勉強したくなってくるほどでした。

おそらく誰もが一度は目にしたことがあるであろうボッティチェリの代表作、『春』と『ヴィーナスの誕生

テーマはやはり聖書の世界。中世までは過度に神格化されてきたイエス・キリスト聖母マリアを始めとする聖書の登場人物を、等身大で、よりリアリティに表現しようという芸術の変動がルネサンスです。

レオナルド・ダヴィンチの『受胎告知』

ラファエロの代表作『ヒワの聖母』

大学時代の教養科目「美術史概説」で頻繁に取り上げられ、個人的にかなり印象的だったテツィアーノの代表作『ウルヴィーノのヴィーナス』

絵画以外にも、古代ギリシアやローマ時代の彫刻作品も多々ありました。

 

おやつとかイタリア版100均ショップとか

軽く4時間にも及ぶ上質な時間でした。とにかく、西洋史に興味のある人にも美術館好きな人にも強くオススメしたい場所でした、ウフィツィ美術館は。

帰り道にジェラート屋さんがあったので、チョコレート味をチョイス。3ユーロ(約480円)。観光地価格かよ❓まあコンビニアイスとは比較にならないくらいコクがあって美味しかったです。

99セント均一のお店を発見。間違いなく日本でいう100均ですね。実質レート的に160均ですか。ダイソーほどでないにしろ、日用品とかもたくさん揃っていたので、洗濯前の着終わった衣類を入れておく袋を購入。

 

夕暮れのサンタマリアノヴェッラ駅周辺。

 

Trattoria Dall'osteで夕食

さて、歩き回ってお腹も空き、夕食にもってこいの時間帯となりました。実は、フィレンツェに来たら多少出費を重ねてでも是非食べたいご当地グルメがありました。

それが、ヴィステッカ・フィオレンティーナ(フィレンツェビーフステーキ)です。牧畜が盛んなトスカーナ地方の名産トスカーナ牛の骨つき肉を熟成させて焼き上げたステーキです。出発前にそれを食べられるコスパ良さげなレストランをリサーチし、口コミの高い人気店を見つけ、予約までしておきました。それがTrattoria Dall'osteです。サンタマリアノヴェッラ駅の西隣にありました。この時だけは贅沢に楽しみます。

店頭には解体前の肉が豪快に飾られていました。

店内はカジュアルで入りやすい雰囲気です。

 

まずは前菜としてパスタ。トマトとニンニクのソースを絡めたアラビアータをチョイス。パルメザンチーズをどっさりかけると美味しかったです。パスタは昼間食べたカルボナーラとは異なりスパゲッティタイプ。ただ、割と太麺でした。これが12ユーロ。さらに赤ワイン一杯が5ユーロ。程よい甘口でこちらもパスタとも合い美味しかった。余ったパスタソースは、バゲットで拭き取って無駄なくいただきました。

そしてメインディッシュのヴィステッカ。一口食べて昼間以上の衝撃を受けました。味付けはステーキソースなど使わずに岩塩と胡椒だけのシンプルなものでしたが、それが肉本来の旨みを最大限に引き出していました。そして結構肉厚にも関わらず、驚くほど柔らかかったです。熟成されたおかげなのでしょう。賛辞の意味で「ヤバい」味わいですね。骨の際についた筋まで削ぎ落として完食です。

余談ですが、注文を取って料理を運んでくれた若い女性のウェイトレスさんが、無茶苦茶美人でさらに愛想が良かったです。このお姉さんと会話できるために全てを投げ出してイタリア語をガチで勉強したくなるくらいに笑

これで25ユーロ。合計42ユーロ(約6,720円)かなりいいお値段。でも、値段以上の感動をいただきました。ご馳走様。大変美味しゅうございました‼️

 

そして満ち足りた気持ちでホテルに帰りました。

明日もフィレンツェです。今日行きそびれたドゥオーモに行ってみようと思います。お財布と相談しながらまた美味しいものにもありつけたらなと思います。でも、後にヴェネツィアにローマが控えているので最後はどうなることやら。

 

おやすみなさい。

つづく