おはようございます。
4月20日、旅17日目の記録です。
Albergue Zaragoza Hostelに宿泊しました。前日の晩にビールをたくさん飲んだこともあり、よく眠れるかなと思いましたが、ドミトリーの同室の国籍不明の黒人青年が、聞いたこともない言語*1でずーっとスマホで通話していたせいで明け方まで全然寝られませんでした。
これがあるからドミは避けたかった*2のですが、ここではできる限り安く抑えたかったのです。
朝食
寝足りなかったので、朝9時過ぎまで惰眠を貪り、午前10時頃に宿を出ました。今日はサラゴサ観光1日目です。
街中にはトラムが街を縦断する形で走っています。
前日行ったバルの近くにある大規模な市場に行ってみました。かつては駅舎だったようです。確かに高いアーチ状の屋根にその名残が見えます。
スペインの朝は遅いですが、市場だけは早くからオープンしています。*3南仏トゥールーズにもこんな市場あったなあ。活気に溢れています。店員さんは同僚と大声でダベりながらお客さんの買ったものを梱包していました。
肉屋さん。欧米の肉屋ってほんまに食欲をそそる店構えだなぁ、と思います。
市場の中心部にカフェがあったので、ここで朝食。
店員のお姉さんが非常に美人で感じが良かったです。生ハムとチーズのサンドイッチとカプチーノ。同じようなメニュー。総額4ユーロ(約600円)。普通に美味しかったです。
ピラール聖母教会
では、街のシンボルでもある、ピラール聖母教会に向かいます。市場から徒歩5分圏内。
市場から旧市街の通りに出ると、通りの向こうに既に聳え立つ巨大な建造物が。
ピラール広場に面して立つかなり大規模な大聖堂です。大きすぎで写真に全体像を収めるのは難しかったです。
伝承によると、西暦40年頃、エブロ川*4の岸辺でキリスト教の布教活動を行なっていた、キリストの使徒の1人、聖ヤコブが聖母マリアの啓示を受けて礼拝堂を作り、それを中心にサラゴサの街が始まったとされています。
礼拝堂はキリスト教の普及に従ってどんどん増築され、途中でイスラム勢力の支配下に置かれた時代もあったものの、現在の聖堂の姿になったのは18世紀頃だそうです。ピラールというのは、聖ヤコブが築いた聖堂の礎となった柱を意味するそうです。
これはすごい❗️トゥールーズのサン・セルナン聖堂も良かったですが、スケールの面ではこちらが上だと思いました。改めて、信仰の力って大きいんだな、と思いました。スペイン国内でここを越えるのは、完成したサグラダファミリア*5くらいでしょうか。
内部には巨大な聖堂以外にも、いくつかの小規模な礼拝堂があり、お参りに訪れてた地元の人々の姿がたくさん見られました。
昼食
朝食が軽めだったのでお腹が空いてきました。ピラール広場を挟んで向かい側にはレストランが軒を連ねています。ここらへんで良さげなお店を探してみました。
口コミで高評価なレストラン兼バルのEl Real Bar Restauranteというお店に来ました。決め手は当然コスパの良さです。店のオーナーっぽいおじさんが高身長のイケオジでした。(上の写真のカウンター脇に立つ黒シャツ姿の人物)
缶のコカコーラが2ユーロ(約300円)、ステーキが15ユーロ(約2,250円)でした。ガッツリ系の肉料理でこれは確かに安いです。味付けが岩塩だけというシンプルなもので、肉本来の旨味が味わえました。満足。
ピラール聖堂の塔
美味しいランチをいただきながらピラール聖堂について調べていると、いくつかある尖塔のうち、最も高い高さ60メートルの聖堂の塔の上に上がれることを知ったので、昼食後に行ってみることにしました。
この塔にはエレベーターが設置されていて、それで上がるようです。入場料4ユーロ。
四方の眺めはこんな感じ。おそらくはサラゴサで最も高い建造物なので、サラゴサの街を一望できます。スペース的に5人までしか塔の上には登れません。
夕食
一旦宿に戻ると、前夜にわしの安眠を妨げた黒人さんはいなくなっていたので、リラックスしてシャワーを浴びて昼寝し、午後7時頃に夕食のために外出しました。
イタリアンレストラン、Restaurante La Tagliatellaというこれも高評価なお店です。時間が早めだったためか、予約なしで入れましたが、時間が経つにつれて、どんどん混み合っていきました。わしの隣のテーブルにはフランス人の老夫婦*6が来ました。
南仏ニース以来のイタリアンで、ニースではパスタだったので、ピザにすることにしました。チーズが大好きなので、クアトロフロマージュ(4種のチーズ)ピザをチョイス。飲み物は当然ビールです。
ピザは14.5ユーロ(約2,175円)、ビールは一杯3ユーロ(約450円)。ピザは濃くて分厚いチーズの層の下にサラミがたくさん入っていて、しかも大きくて食べ応え抜群でした。ピザとビールって、結構相性がいいのだなと思いました。
満ち足りた気分で宿へ帰る途中、あちらこちらに寄り道していると、なかなか素晴らしい風景に出会ったので、思わず一枚撮ってしまいました。
エブロ川にかかるピエドラ橋から見た夕暮れ時の聖ピラール教会とエブロ川です。まるで映画のポスターのようでした。
この橋はフォトスポットのようで、立派なカメラを構えた人たちも結構大勢集まっていました。一番写真映えする時間帯に通りかかって本当に良かったです。
そんな充実した1日でした。
当初、サラゴサについてはあまり知らず、オマケ的な感じで来た感じでしたが、実際には信仰と活気に溢れ、尚且つ都会ではないコンパクトサイズの街で居心地はとてもよかったと思います。カトリック教国のスペインらしさをたっぷり味わえ、美味しい食事にも出会え、楽しかったです。それと同時に、この旅もあと4日で終わるということに名残惜しさを感じ始めました。
次回はサラゴサ観光2日目、そこからマドリードへの移動、帰国と、この旅も一気に終わりへと向かいます。
つづく