だいすけろくの日々

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ベトナム旅行覚え書きDAY 2

おはようございます。

10月22日(日)、ベトナム旅2日目の記録です。

 

ホテルの朝食

ハノイトラベラーズハウスというカプセルホテルに泊まっています。朝7時に起床。宿泊費に朝食代も含まれていたため、まずはフロントのある1階食堂で朝食をいただきます。

バイキング形式でした。奥の厨房で、スタッフのお兄さんが卵料理を作ってくれます。目玉焼きかオムレツか選べます。オプションで焼きベーコンか焼きソーセージがつきます。

わしの朝食。コーヒーは典型的な濃いベトナムコーヒースタイルでした。左下の腸粉っぽいのが美味しかったです。

 

ホアンキエム湖

さて、終日ハノイにいるのも今日が最後なので、朝食でエネルギーを補充したら観光開始です。まずは、ハノイのランドマーク、ホアンキエム湖に向かいました。

昨晩の喧騒が嘘のように、ホテル前の通りは閑散としていました。

 

まずはコンビニのサークルKで水を買いました。しかし、プリングルスの値段、日本と変わらないです。

 

歩いて10分で昨晩も来た北岸に。昼間は長閑な感じがします。

 

ホアンキエム湖。ハノイ市民の憩いの場でもある巨大な池です。周囲の道路は歩行者天国となっています。

 

岸に沿ってぐるりと回ってみます。ベンチでは多くの地元民がくつろいでいました。

 

「もったいない」をコンセプトとすると思しきイベント。日本企業が多数協賛しています。

 

たくさんの出店が。どの辺がもったいないのかよくわかりませんが笑 多くは時間が早いせいかまだ準備中でしたが、特にリサイクルとか再利用とかの概念はなさそうでした。

 

玉山祠

まずは、ハノイ随一のパワースポット、玉山祠(ベトナム語読みはゴックソンジ)へ向かいます。簡潔に言うと、ホアンキエム湖の中に浮かぶ小島に作られた古代中国の偉人を祀った祠です。

 

島へは赤い橋を渡って上陸します。

 

この辺から観光客が増えてきました。中国と縁の深い場所のためか、中華系の方々が多かったです。皆、ベトナム女性の民族衣装アオザイをレンタルして記念撮影に勤しんでいました。

 

入場料は40,000VND(約240円)。橋の袂には漢詩の書かれた門がありました。

 

赤い橋を渡って島に入ると、なかなか立派な本堂が現れます。元々は陳朝時代の13世紀に建てられ、現在のものは19世紀に建て替えられたそうです。古代中国の三国志の英雄、関羽を祀っています。中国人観光客のみならず、地元民も熱心に祈りを捧げていたので、実際に御利益はあるのかもしれません。

 

その本殿の隣りの部屋には全長2メートルはありそうな巨大なスッポンの剥製が鎮座しています。日本のスッポンは大きくてせいぜい50センチ程度なので、あまりの大きさに驚かされました。

このスッポンは1968年にホアンキエム湖で捕獲され、今でもホアンキエム湖に伝わる15世紀の中国(明王朝)からの独立戦争における神剣伝説に伝わる神の使いではないかと考えられ、現在でも拝むと御利益が高いと信じられているなかなかすごい亀なのです。推定年齢は捕獲時点で400歳を越えているらしいのです。日本だと、戦国大名と同世代。まあ、ゾウガメとかも軽く200年くらい生きるらしいので、まあ有り得なくはないですね。

後からやって来たアメリカ人団体客たちも、ガイドの説明を聞きながら、口々に「Unbelievable!」と絶叫していました。

 

セント・ジョセフ聖堂

さて、次はフランス統治下に建てられたカトリック聖堂、セント・ジョセフ聖堂に向かいます。ホアンキエム湖を時計回りに半周し、西側に歩きます。土地、南岸らへんにユニクロがありました。

 

セント・ジョセフ聖堂、別名ハノイ大聖堂です。

ベトナムは古代から中世には中国、近代以降はフランス、第二次世界大戦時は日本、日本敗戦後はまたフランスの統治を経て独立という歴史を持っていますが、この聖堂はフランス統治下の1886年に建てられたゴシック様式カトリック聖堂です。ホーチミン聖堂がピンク色の女子受けしそうな見た目だったのとは対象的に、なかなか武骨な印象を受けました。

正直、半年前の南フランス・スペイン旅で現地の大聖堂を散々ハシゴした身としては、特に目新しい発見はなかったです。

 

ホー・チ・ミン

次は、この旅で最も行きたかった場所に向かいます。現代ベトナム独立の父であり初代国家主席でもあり、都市名にもなっているホー・チ・ミン氏(1890〜1969)の眠るホー・チ・ミン廟です。

大聖堂から北西に20分ほど歩きます。途中、非公式(白タクみたいなもの)と思われるバイクタクシーの前歯の全部抜けたオッさんに腕を掴まれて「俺のバイクタクシーに乗ってくれ、マイフレンド」としつこく5分近く付き纏わられて、道に迷いかけました。ここまでウザい奴はハノイでは初めてです。やはり油断はできません。

ポーランド大使館。ホー・チ・ミン廟の近辺は各国の大使館が多いようです。

公園にはレーニン像。ガチガチの社会主義時代に建てられたものです。2017年に行ったロシアでは至るところにレーニン像があった気がします。

そんなこんなでホー・チ・ミン廟に到着。入場料は無料。無茶苦茶敷地が広い。奥に見えるのが防腐処理されたホー・チ・ミン氏の遺体が安置されている廟です。ちなみに上の写真は敷地外から撮ったものです。

 

一度に30人くらいずつしか見学できないため、行列に並ばなくてはいけません。

非常に重要な場所なので、厳格なセキュリティチェックがありました。ベトナムは交通事情やバイクのマナーからも分かるとおり、基本は緩くいい加減な国民性ですが、同じベトナムとは思えないくらい、セキュリティも廟の中でのルールも厳しいです。露出度の高い服禁止、ホー・チ・ミン氏の遺体含め廟の中での写真撮影厳禁、私語厳禁。見つかると白い軍服姿の衛兵がすっ飛んできてこっぴどく怒られます。実際、若い欧米人客が携帯を出したところを咎められていました。なので、廟の内部の写真はありません。

ホー・チ・ミン氏は暗くて涼しい小部屋の中の4人の衛兵に守られてた立派なガラスケースの中で眠っておられました。ライトアップされた御顔は真っ白な顎鬚を蓄え、蝋人形のようでした。何処の国の「偉大なる将軍様」とは違い、ホー・チ・ミン氏は最高指導者となって以降も、権力を濫用することもなく、一切の贅沢はせずに国民と変わらない質素で慎ましやかな生活を送り、死ぬまで国民に寄り添い続けたといいます。ふと、彼は自分の体がこうして保存されて後世からも崇拝対象になることを望んでいたのだろうか、と考えてしまいました。

昼食

お腹が空いてきたので、SAIGON CHILLという食堂でランチにします。別に目当てにしていたわけではなく、程よく空いていて、メニューを見た感じ美味しそうだったからです。

ベトナムの食べ物屋さんは基本椅子は低めのプラスチック製であることがほとんどです。

ミー・ホア・ボー(ベトナム風牛肉焼きそば)80,000VND(約480円)

レモン水9,000VND(約54円)

牛肉と空芯菜とキノコをたっぷりの麺と魚醬で炒めてあり、とても美味しかったです。

 

線路カフェ街

ホテルのあるホアンキエム湖エリアに戻るべく、旧市街の邦楽に歩いていると、遮断機のない踏切みたいになっているところに出ました。その両サイドの線路脇は写真のようになっていて、観光客で賑わっています。Googleマップで調べると、近道っぽかったので、通らせてもらうことに。何も遮るもののない線路脇はカフェや食堂が軒を連ねています。カフェのお兄さんに呼び込みを受けましたが、昼食直後だったこともあり、断りました。しかし、線路の感じからしたら、廃線ではなく、普通に電車が来そうな気がします。

 

ホアロー強制収容所博物館

この日最後の見学は、ホアンキエム湖の南にあるホアロー強制収容所博物館です。

 

入り口はなかなかお洒落な感じです。建物全体も黄色く外壁が塗られていて、一見したところ、お洒落なレストランか凝った作りのホテルに見えなくはないです。入場料40,000VND(約240円)を払って入場します。チケットカウンターのお兄さんが何故かハイテンションでした。

この博物館は、フランス統治時代の1896年に フランス植民地政府により建てられたフランスに反抗するベトナム人のための強制収容所を博物館として公開したもので、事前に調べた情報では、「東南アジアで最も怖い博物館のひとつ」とされているベトナムの負の歴史を伝える場でもあります。

 

入り口をくぐったあたりまではまだお洒落な感じです。

 

見学開始。

しかし、屋内に入ると空気は一変。

館内は暗く、恐怖感を煽る演出がさりげなくなされているようでした。最初に、フランスによりこの収容所が建てられた経緯や初期の収容所の様子、建物の基本構造を紹介するコーナー。欧米人観光客もたくさん訪れていました。あと、展示物の説明にはベトナム語、英語に加えてフランス語の表記が漏れなくついていました。

 

次に囚人たちの生活を紹介するコーナー。食器や囚人服が展示されています。

囚人用のトイレ。

 

実際の囚人たちを写した写真。基本囚人たちは両手足に鉄製の足枷をはめられ、身動きの取れない状況下に置かれていたようです。しかし、印象的なのは、こちらを真っ直ぐに見つめ返してくる写真の囚人たちの目には妙に目力があるという点。何らかの意志のようなものを感じるのです。決して希望を失っていないということでしょうか。

多い時で約2000人収容していたとのこと。拷問は日常茶飯事、処刑も度々行われ、その方法はフランス革命に習ってギロチンでの斬首刑。

集団房を再現した部屋。人形の表情が生々しく、うめき声が聞こえてきそうです。

 

こちらは独房。囚人の顔が恐いです。

 

独房から先は中庭になっていましたが、そこに飾られたレリーフからも、当時の悲惨な状況が伝わってきます。

 

2階ほ資料室にあった生存者の顔写真。一人一人が穏やかな眼差しを向けています。最近までご存命だった方もいます。

そんな感じの見学でした。

この収容所は、ベトナム独立後も刑務所として稼働を続け、ベトナム戦争時にはアメリカ兵や南ベトナム軍の捕虜を収容したそうです。

正直、英語ですら語学力が錆びついていることもあり、説明文の全てが完璧に理解できたわけではないので、学んだことには限りがあると思います。しかし、形はどうであれ、こんな悲惨な状況は今後決して作り出してはならない、と強く思いました。そういう意味でも有意義な時間でした。

 

夕食

その後ホアンキエム湖の東岸を北上してホテルに戻りました。

 

途中、親子ジェンガ積み上げ競争(?)的なイベントが行われていました。微笑ましいですね。

 

ホテルで3時間くらい休んでから午後9時頃に夕食のために外出。

昨日晩とは異なり、翌日が月曜日だからなのか、人通りは控えめ。飲食店も空いています。

 

こちらのボーベオという食堂にしました。

 

夕食は汁なし牛肉フォー大盛り。何気に昼夜連続で牛肉入り麺類ですね笑 フライドガーリックがアクセントになっていて美味しかったです。ハノイビールと合わせて110,000VND(約660円)

 

まだ小腹が空いていたので、近くのカフェ兼バインミー屋さんでチキンパテとパクチーとチーズのバインミーをテイクアウト。ソースは東南アジアでお馴染みの調味料、魚醬でした。しかし、これがバゲットやチーズと案外合うのです。ベトナム人の新しい美味しさを生み出す能力は高いなと実感しました。

 

そんな感じの盛りだくさんな2日目でした。ハノイの楽しさをますます感じられていますが、残念ながら明日は2都市目に移動します。3日目はベトナム中部の古都フエの1日目となります。おそらく、そちらはそちらで楽しい予感しかしないので、期待するしかありません。3日目以降も宜しくお願いします❗️

 

つづく