おはようございます。
KLIAことクアラルンプール国際空港にてドーハ行きのフライトを待っているところからです。
遅延発生
航空券は、カタール航空とマレーシア航空のコードシェア便を大阪→パリで通しで購入し、関西空港のカウンターで搭乗券を全区間分受け取ってあるので、当然チェックインはなし。マレーシアの出国審査を通過し、搭乗口に直行です。
ちなみに、KLIAは他の空港と違い、保安手荷物検査ゲートが搭乗口の前に設けられいるため、搭乗の際の煩わしさがかなりあります。
出発は午前2時55分。搭乗開始が1時間前の1時55分開始ということだったため、早めに機内に移動して寝ようと思い、搭乗口に向かうと、既に50人くらい並んでいました。客層は、ドーハでトランジットして自国に帰るであろうヨーロッパ諸国出身と思しき白人系とマレーシア人ら東南アジア系が半々くらい*1です。わしが列に加わってから10分もしないうちに背後にも続々と利用者が並んでいきます。
2時10分になっても、全然前に進みません。前後の利用客たちの間にも、不穏なな空気が漂い始めます。地上係員が何やら無線で連絡をとっているのが見えました。さらに5分くらいしてから英語とマレー語で一度だけ放送が入りましたが、不明瞭でほとんど聞き取れませんでした。*2
わしの前の白人男子2人組の1人が、
「ちょっとどうなってるのか聞いてくる」
みたいな感じで列を離れて搭乗口に向かい、戻って来て、オーバーリアクションしながら
「Delay(遅延)だってよ」
と言ったので、ようやく事の次第を理解しました。この時点ではまだわりと気楽に構えていました。ドーハでのトランジットは2時間30分予定で、1時間くらいならどうにかなりそうに思えたからです。
実際に2時30分になると列は動き出しました。やっと乗れるかと思いきや、またおかしい。手荷物検査を抜けた乗客たちは搭乗口ではなく、その脇のベンチの置かれた待合室に入っていきます。わしの番になったので、マレーシア航空の男性地上係員に聞くと、
「ドーハからの飛行機がまだ到着しないので、いつ出発できるのか我々にもわかりません」
と言われて血の気が引きました。10年くらい海外旅を趣味で続けてきましたが、このようなシチュエーションは初めてです。そこでドーハ→パリの搭乗券を見せながら
「このフライトに乗れなかったらどうするんですか」
と確認すると、
「別のパリ行きの飛行機に乗れるようにするんで安心して欲しい。ドーハに着いたらカウンターで手続きするように」
と言われ、腹を括りました。
極寒のフライト
結局、飛行機が到着したのは午前4時。もう本来のパリ行きのフライトは絶望的です。搭乗開始となったのは5時過ぎてからで、乗れたのはよいですが、機材は新しくはなく、座席のモニターが壊れていて全然作動しませんでした。
離陸後2時間で機内食が出ました。中華風で、鶏肉のチリソース炒めと天津飯*3みたいやつでした。味は美味しかったです。クロワッサンはいらないと思いました。
ただ、関空からKLIAまでのフライトでもそうでしたが、機内の冷房が効きすぎていて非常に寒かったです。頭上から最大級の風量でガンガン来るので、周囲の乗客も皆、機内配布の毛布に包まっていました。モニターがほとんど使えないのもあって、ドーハまでの7時間が非常に長く思えました。
トランジット
カタール航空の本拠地のドーハのハマド国際空港に到着したのは現地時刻で午前9時40分頃でした。わしが本来乗る飛行機は入れ違いでパリに向けて飛び立つ時間帯です。
この空港に降り立つのは6年ぶり2度目です。*4
フライト振り替え手続きの場所がわからないのが不安でしたが、乗客の半分以上が同じ状況で、彼らは降機するやいなや一斉に走りだしたので、それを追いかけていくうちに着きました。トランジット用の保安検査場の手前で、かなりわかりやすく場所でした。パリ行きの搭乗券を見せるだけで振り替え手続きは終了。何とかその日のうちにパリに辿り着ける現地時間で15時5分発のフライトに振り替えてもらえました。
ドーハ→パリのフライトが1日複数回あってよかったなと思います。*5もしこれが日本路線なら、1日1往復*6にかしないので、24時間以上の足止めを余儀なくされるでしょう。
保安検査を抜けると、ハマド空港名物、巨大な黄色いテディベアのモニュメントが。
高級スポーツカーが当たる宝くじコーナーも健在でした。わしが当てたところで保管場所に困るんですけどね。ちなみに同じようなものがエミレーツ航空の本拠地ドバイ国際空港にもあります。実にオイルマネーで潤う産油国らしい。
空腹になったので、空港内のKFCで昼食。ビッグボックス(Lサイズのチキンサンド、チキン1ピース、ポテト、コールスローサラダ、Lサイズペプシコーラで日本円にして約1,700円。味は日本のそれと同じでしたが、高かった。
そうこうして時間を潰しているうちに、パリ行きの搭乗時刻になりました。関空→KLIA→ドーハのフライトとは異なり、カタール航空の最新型の機材でした。モニターのタッチパネルの感度も抜群で、機内の空調もちょうどよかったです。当然ながら客層はこれまでとは異なり、ほとんどがフランス人です。フランス語が飛び交う機内。どうやら本当にフランスに行けるみたいです。アクシデントがあったせいで実感する心の余裕があまりありませんでしたが、このアウェイ感で、異国を旅している、旅できていることを実感し、少し感極まりました。
機内食はラビオリのチーズソースがけ、ローストチキンの選択だったので前者をチョイス。チーズソースがとても美味しかったです。機内エンターも普通に充実しているし、座席も広く倒せてなかなか快適でした。パリのシャルル・ド・ゴール空港(長いのでCDG)までは6時間のフライト。寝て起きたらフランスです。ようやく旅のメインとなります。
次回からDAY1です。読んでくださった方、ありがとうございます。
つづく